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  1. 福井県議会 2022-09-21
    令和4年産業常任委員会及び予算決算特別委員会産業分科会 本文 2022-09-21


    取得元: 福井県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-12
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 令和4年産業常任委員会及び予算決算特別委員会産業分科会 本文 2022-09-21 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 217 発言 / ヒット 0 発言 表示発言切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯松崎委員長分科会長) 2 ◯交流文化部長 3 ◯松崎委員長分科会長) 4 ◯松崎分科会長 5 ◯西本(恵)委員 6 ◯恐竜戦略室長 7 ◯西本(恵)委員 8 ◯恐竜戦略室長 9 ◯北川委員 10 ◯文化課長 11 ◯北川委員 12 ◯文化課長 13 ◯山岸委員 14 ◯副部長観光誘客) 15 ◯山岸委員 16 ◯副部長観光誘客) 17 ◯山岸委員 18 ◯副部長観光誘客) 19 ◯山岸委員 20 ◯副部長観光誘客) 21 ◯交流文化部長 22 ◯山岸委員 23 ◯西本(恵)委員 24 ◯副部長観光誘客) 25 ◯西本(恵)委員 26 ◯副部長観光誘客) 27 ◯西本(恵)委員 28 ◯宮本委員 29 ◯ふくい桜マラソン課長 30 ◯宮本委員 31 ◯副部長観光誘客) 32 ◯宮本委員 33 ◯副部長観光誘客) 34 ◯宮本委員 35 ◯ふくい桜マラソン課長 36 ◯宮本委員 37 ◯交流文化部長 38 ◯宮本委員 39 ◯北川委員 40 ◯課長ブランドビジネス) 41 ◯北川委員 42 ◯課長ブランドビジネス) 43 ◯北川委員 44 ◯課長ブランドビジネス) 45 ◯北川委員 46 ◯松崎分科会長 47 ◯松崎分科会長 48 ◯松崎委員長 49 ◯山本(文)委員 50 ◯ブランド課長 51 ◯山本(文)委員 52 ◯交流文化部長 53 ◯山本(文)委員 54 ◯交流文化部長 55 ◯山本(文)委員 56 ◯交流文化部長 57 ◯山本(文)委員 58 ◯交流文化部長 59 ◯山本(文)委員 60 ◯交流文化部長 61 ◯山本(文)委員 62 ◯小堀委員 63 ◯スポーツ課長 64 ◯小堀委員 65 ◯スポーツ課長 66 ◯文化・スポーツ局長 67 ◯山岸委員 68 ◯スポーツ課長 69 ◯山岸委員 70 ◯文化・スポーツ局長 71 ◯山岸委員 72 ◯文化・スポーツ局長 73 ◯山岸委員 74 ◯文化・スポーツ局長 75 ◯小堀委員 76 ◯スポーツ課長 77 ◯小堀委員 78 ◯スポーツ課長 79 ◯松崎委員長 80 ◯松崎委員長 81 ◯北川委員 82 ◯定住交流課長 83 ◯北川委員 84 ◯定住交流課長 85 ◯北川委員 86 ◯副部長観光誘客) 87 ◯北川委員 88 ◯交流文化部長 89 ◯松崎委員長 90 ◯松崎委員長 91 ◯松崎委員長分科会長) 92 ◯松崎委員長分科会長) 93 ◯産業労働部長 94 ◯松崎委員長分科会長) 95 ◯松崎委員長分科会長) 96 ◯松崎分科会長 97 ◯畑委員 98 ◯創業・経営課長 99 ◯畑委員 100 ◯創業・経営課長 101 ◯畑委員 102 ◯創業・経営課長 103 ◯畑委員 104 ◯西本(恵)委員 105 ◯副部長(労働政策) 106 ◯西本(恵)委員 107 ◯副部長(労働政策) 108 ◯西本(恵)委員 109 ◯副部長(労働政策) 110 ◯西本(恵)委員 111 ◯北川委員 112 ◯産業政策課長 113 ◯北川委員 114 ◯産業政策課長 115 ◯北川委員 116 ◯宮本委員 117 ◯副部長(労働政策) 118 ◯宮本委員 119 ◯副部長(労働政策) 120 ◯宮本委員 121 ◯副部長(労働政策) 122 ◯宮本委員 123 ◯副部長(労働政策) 124 ◯宮本委員 125 ◯山岸委員 126 ◯産業政策課長 127 ◯山岸委員 128 ◯産業政策課長 129 ◯山岸委員 130 ◯産業政策課長 131 ◯山岸委員 132 ◯産業政策課長 133 ◯山岸委員 134 ◯産業政策課長 135 ◯松崎分科会長 136 ◯松崎分科会長 137 ◯松崎委員長 138 ◯北川委員 139 ◯副部長(労働政策) 140 ◯北川委員 141 ◯産業労働部長 142 ◯西本(恵)委員 143 ◯副部長 144 ◯西本(恵)委員 145 ◯創業・経営課長 146 ◯西本(恵)委員 147 ◯創業・経営課長 148 ◯西本(恵)委員 149 ◯産業労働部長 150 ◯西本(恵)委員 151 ◯山岸委員 152 ◯副部長(産業技術) 153 ◯山岸委員 154 ◯副部長(労働政策) 155 ◯山岸委員 156 ◯副部長(労働政策) 157 ◯山岸委員 158 ◯産業労働部長 159 ◯松崎委員長 160 ◯松崎委員長 161 ◯松崎委員長分科会長) 162 ◯松崎委員長分科会長) 163 ◯農林水産部長 164 ◯松崎委員長分科会長) 165 ◯松崎分科会長 166 ◯西本(恵)委員 167 ◯副部長(水産) 168 ◯西本(恵)委員 169 ◯畑委員 170 ◯副部長(水産) 171 ◯畑委員 172 ◯副部長(水産) 173 ◯畑委員 174 ◯西本(恵)委員 175 ◯小堀委員 176 ◯農村振興課長 177 ◯松崎分科会長 178 ◯松崎分科会長 179 ◯松崎委員長 180 ◯山本(文)委員 181 ◯園芸振興課長 182 ◯山本(文)委員 183 ◯流通販売課長 184 ◯山本(文)委員 185 ◯福井米戦略課長 186 ◯山本(文)委員 187 ◯福井米戦略課長 188 ◯山本(文)委員 189 ◯福井米戦略課長 190 ◯山本(文)委員 191 ◯農林水産部長 192 ◯山本(文)委員 193 ◯農林水産部長 194 ◯山本(文)委員 195 ◯農林水産部長 196 ◯山本(文)委員 197 ◯農林水産部長 198 ◯山本(文)委員 199 ◯小堀委員 200 ◯農村振興課長 201 ◯小堀委員 202 ◯農村振興課長 203 ◯小堀委員 204 ◯園芸振興課長 205 ◯小堀委員 206 ◯福井米戦略課長 207 ◯小堀委員 208 ◯農林水産部長 209 ◯小堀委員 210 ◯副部長(水産) 211 ◯小堀委員 212 ◯副部長(水産) 213 ◯小堀委員 214 ◯副部長(水産) 215 ◯松崎委員長 216 ◯松崎委員長 217 ◯松崎委員長分科会長) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 交流文化部関係 ◯松崎委員長分科会長)  ただいまから、産業常任委員会及び予算決算特別委員会産業分科会を開会する。  なお、本日の委員会は、新型コロナウイルス感染症対策のため、全員協議会室にて行う。  マイクは一人ずつ設置しているので、発言の際にはスイッチを入れていただきたい。  また、換気等のため進行状況を考慮しながら、おおよそ1時間を目途に休憩をとる予定としているので了承願う。  なお、マイボトル等による水分補給については、委員会開催中は遠慮いただき、休憩中にお願いする。  次に、傍聴される方に申し上げる。  傍聴の際は、さきにお知らせした留意事項を守って傍聴願う。  本日の審査は、初めに交流文化部、次に産業労働部及び労働委員会、次に農林水産部の順序により行う。  また、本委員会関係の付託議案等については、その一覧をお手元に配付しておいたので御覧願う。  なお、質疑及び答弁は簡潔に行っていただくよう、お願いする。  これより、交流文化部関係の審査に入る。  それでは、本委員会における所管事務の調査及び予算決算特別委員会に付託された予算議案のうち、第63号議案の交流文化部関係分を議題とする。  理事者より議案の説明を求める。  なお、特に報告すべき事項等があれば併せて報告願う。       〔交流文化部長、別紙「産業常任委員会および予算決算特別委員会産業       分科会交流文化部長説明要旨」に基づき、以下のとおり説明〕
    2 ◯交流文化部長  本常任委員会及び予算決算特別委員会産業分科会に付託されているのは、交流文化部関係の予算関係議案であり、その内容については、さきの全員協議会において説明申し上げたとおりであるのでよろしく審議賜るよう、お願い申し上げる。  それでは、交流文化部関係の報告事項について申し上げる。  初めに、新型コロナウイルスと大雨災害に伴う観光産業への影響と対応について申し上げる。  まず、今回の大雨により被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げる。  本県の令和3年の観光客入込数が令和元年度比で31.7%減にとどまる中、先月の大雨災害では発生直後に県外客が多いあわら温泉や越前海岸などの宿泊施設で予約キャンセルが相次ぐなど、県内の観光事業者は依然厳しい状況にある。  このような中、県ではふくいdeお得キャンペーンを10月末まで延長するとともに、大雨により影響を受けた県内事業者を支援するため、嶺北、嶺南の交流割引やシニア層へのクーポン発行を県独自に行っている。  また、冬期間の誘客拡大につなげるため、県内スキー場等については平日に利用できるリフト券の半額割引の対象をこれまでの県外居住者から全国に拡大して支援していく。  今後も県内の感染状況や国の全国旅行支援の動向を注視し、県議会とも相談しながら県内観光関連産業への支援を行っていく。  次に、北陸新幹線福井・敦賀開業に向けた準備について申し上げる。  先日2日、令和6年秋に実施される、北陸デスティネーションキャンペーンに向けた第1回実行委員会が開催されて、来年秋に全国の旅行者やJR各社が一堂に会する全国宣伝販売促進会議が本県において開催されることが決定した。この機会に本県の観光素材をPRして魅力的な旅行商品の造成につなげていく。  恐竜エリア拡大プロジェクトにおいては、福井駅西口エリアに様々な恐竜コンテンツの整備を予定しているが、このうち恐竜モニュメントについて、福井県にゆかりのある大型獣脚類であるティラノサウルスとスピノサウルスを設置したいと考えており、北陸新幹線福井・敦賀開業時の完成を目指し、今年度から製作に着手していく。  次に、ふくいブランドの強化及び情報発信について申し上げる。  大河ドラマを活用した情報発信については、「どうする家康」は新たに結城秀康のPRドラマを作成して、放送前から福井との関連性、関係性を強く発信するほか、ゆかりの地を巡るリーフレットの配布であるとか、スタンプラリーの実施によって、県内各地への周遊につなげていく。  また、「光る君へ」については、紫式部と福井・越前との関わりを歴史・旅行雑誌に掲載するなど、全国に向けた広報に取り組む。  次に、観光地の魅力アップについて申し上げる。  来月1日に開館する一乗谷朝倉氏遺跡博物館については、1,415件の応募の中から愛称を「あさみゅー」に決定した。さらに開館に合わせ、50年以上にわたる発掘成果を振り返る企画展の開催や戦国列車や遺跡ツアーバスの運行、当時の様子をリアルに紹介するARアプリの公開、名誉お屋形さまである春風亭昇太氏を招いたイベントの開催などを行い、新博物館や遺跡の魅力を県内外に強力に発信していく。  次に、嶺南における観光振興について申し上げる。  サイクルツーリズムの推進については、事業者向けのワークショップやガイド養成講座を開始しているほか、国内のサイクルツーリズムの専門家や外国人サイクリストによるモニターツアーを予定している。引き続きナショナルサイクルルート指定に向けて、機運醸成及びサイクリスト目線での走行環境、受入れ環境の整備を進めていく。  次に、学生のUIターンの促進について申し上げる。  今年4月に県内企業に就職した大学新卒者等のうち、Uターン者数は715人、率にして27.4%と昨年度の27.2%から0.2ポイント増加した。  学生の就職支援については、先月8日から今月16日まで、113の県内企業において、働く現場を知るふくいインターンシップを開催して、大学3年生を中心に、県外生212名を含む466名が就業体験を行った。  今後も参加学生を対象に体験を振り返り、県内就職への意識を高める事後研修を開催するほか、県内企業の若手社員との交流会、合同企業説明会を県内だけでなく、都市圏でも開催するなど、引き続きUIターンの就職を応援していく。  次に、文化・スポーツの振興について申し上げる。  芸術文化の振興については、今月19日に県立音楽堂の開館25周年記念として、福井オリジナルの新作ミュージカル、雪の女王が上演された。公募で選ばれた県民60名が合唱やダンスで出演したほか、パイプオルガンと県産楽器のハープやマリンバとのアンサンブルなど、福井でしか見ることのできない舞台で、昼夜両公演ともに満席となるなど、盛況となった。  前日18日には、音楽堂野外ステージで公募の約80名による吹奏楽の祭典が行われた。また、来月には春風亭昇太氏独演会の開催を予定しており、今後も多彩な企画の提供と県民参加の拡大を進めていく。  スポーツについては、第27回世界バドミントン選手権大会女子シングルスにおいて、第26回に続いて優勝した山口 茜選手について、県民に大きな感動と希望を与えたことをたたえ、今月16日、3回目となる福井県スポーツ特別賞を贈呈した。今後のますますの活躍を期待している。  また、来月1日からは、栃木県で「いちご一会とちぎ国体」が開催される。今年の国体の目標として掲げた総合成績10位台を獲得すべく、県、県スポーツ協会、競技団体が一丸となって取り組んでいく。  北陸新幹線福井・敦賀開業に合わせ開催を予定しているふくい桜マラソンについては、県内の機運を高めるため、10月22日にはコースとなっている新九頭竜橋の開通に合わせランニングイベントを開催する。また、世界的にランニング需要が高まっている中、マラソン人口が多く、来県者数が最多である台湾をターゲットに現地マラソン展示会への出展や観光動画によるPRを実施して、コロナ回復後のインバウンド獲得につなげていく。  最後に、令和4年度の交流文化部の政策トライアル枠予算の取組状況について説明を申し上げる。お手元の令和4年度政策トライアル枠予算取組状況を御覧いただきたい。  交流文化部では、表記している7番目から16番目まで、現在10件の事業に取り組んでいる。  主な事業について説明させていただく。  7番目、ふるさと納税を活用した楽器寄附の受入れである。  これはポータルサイト楽器寄附ふるさと納税を活用して、寄附の募集等を行って、事業効果を検証するものである。  8番目、大学1、2年生を対象とした県内企業との交流会の実施である。  これは都市部に在籍する福井県出身学生を対象に、県内企業等との交流会を開催し、UIターンにつなげる可能性を検証するものである。  15番目、文化施設における参加型の音楽・芸術体験である。  これは特別支援学校の児童を対象に、参加型の音楽・芸術体験を試行的に実施し、プログラムの内容や支援スタッフの受入れ体制等を検証するものである。  報告事項は以上である。よろしく審議賜るよう、お願い申し上げる。 3 ◯松崎委員長分科会長)  説明は終わった。  審査は分科会、次に委員会の順序で行うので了承願う。  まず分科会の審査に入る。            ────────────── 4 ◯松崎分科会長  予算議案のうち第63号議案の交流文化部関係について、各委員より発言を願う。 5 ◯西本(恵)委員  予算案説明資料4ページの博物館を飛び出せ恐竜展について伺う。  これは一般質問等でもあったと思うが、福井市を中心に企画展をというような話があったと思う。ここに書いてあるのでは、4月21日から5月14日の間に企画展を行うということであるが、どのような内容なのか、恐竜博物館が12月から行けなくなるので、そういった中身をこちらのほうに持ってきて、小さな恐竜博物館みたいなものをするのかどうなのかといったことと、どの場所で行うのか、もし分かっているのであれば教えてほしい。 6 ◯恐竜戦略室長  どこでどのような内容でということであるが、場所のほうは、今福井市の産業会館のほうで考えている。内容については、恐竜博物館で所蔵している骨格を多数持ってくることと、あと観光のものも併せて一緒にPRしたいと思っていて、恐竜博物館がそのまま小さい形にはなるが、産業会館のほうで体験できるというような形にしたいと考えている。 7 ◯西本(恵)委員  恐竜博物館がこの間行けないということなので、それに代替するということで、私たちも気安く、その期間に行けるし体験できるということですごくありがたいなという思いがある。  こういうことをやるというのは全国に向けてしていかなければいけない部分だと思うが、どのようにお考えであろうか。 8 ◯恐竜戦略室長  まずは実行委員会を立ち上げて、民間企業と一緒に検討していくことになるが、開始のほうは4月の下旬ということなので、それから2か月、3か月前には広報のほうは始めたいなというふうに思っている。 9 ◯北川委員  少し詳しく教えていただきたいと思うが、予算案説明資料10ページにある芸術文化アドバイザー設置事業の中で、民間出身の専務理事配置とあるが、現在での状況とか、その目的とか、効果の方向とかを教えてほしい。 10 ◯文化課長  まず、文化振興事業団について、このアドバイザー設置事業の例については、組織強化を図るため常務ポストを新設した。それと併せてさらにその上に専務については民間出身の方を配置した次第である。  それで、機能改革というのは、そもそも事業団というのは県民文化向上を目的としたものであって、音楽堂の箱の管理だけではなく、広く県民の文化向上のために事業を展開しているものである。そのために、昨年度より、文化振興全般についてその県民向上を図るための事業を実施しているところである。  民間出身の専務を迎えたことについては、経営に長けたそういったことも必要だと考えて、民間の社長を経験した方を配置した次第である。 11 ◯北川委員  もう人選は終わっているということだと思うので、その民間からの社長さんのことを教えていただけるとうれしいが、無理であろうか。 12 ◯文化課長  具体的には福井県内の企業の社長をお務めされた方、そこをお辞めになって、6月1日付で事業団の専務に就任したところである。 13 ◯山岸委員  予算案説明資料8ページの県内観光促進事業について伺うが、県内の旅行業者でどんなサービスのメニューがあるか、一般の人はほとんど知らないのである。聞くと、どこかあわら温泉でも泊まると安くなるのではないかというようなことぐらいしか知らないと。ホテルで食事をしてもこういうサービスを受けられるということを全く知らないので、これはやはり広報の仕方をもう少し考えたらいいのではないかというふうに思うが、その辺りはどうであろうか。 14 ◯副部長観光誘客)  県内観光促進事業の広報については、主にはパブリシティを利用した県外のマスコミに広報していただくほかは皆さんの目に留まるようにということでは定期的に全面広告になるような新聞広告を出させていただいているが、回数がそれほど多くはないので、なかなか目に留まりにくいということもあるのかとは思う。その広報について十分に周知が行き渡るようにさらに方法を考えてみたいと思う。 15 ◯山岸委員  これまでもこういう事業をずっとやってきたのである。大半は嶺北の温泉に行くのか。嶺北各地区ごとに分けると、どこが一番たくさん消費されているか。 16 ◯副部長観光誘客)  現在の利用状況を見ると、やはり福井、坂井地区で67%程度が利用されているというような状況である。 17 ◯山岸委員  コロナが始まって2年半近くなるが、県内各地区で観光客もそれぞれ数も違うし、事業者の数も違うし、規模も違う。いろいろな形態があると思うが、地元の大野で聞いていると、ほとんどがビジネスマンしか旅館に泊まっていないという状況であり、あわら温泉なり、嶺南で魚を食べに行ったりということは多少知っているようであるが、地元で何人かで食事をするというようなことは少ないように見受けられる。今までずっと見てきて、かなり偏っているというふうに思うが、もう少し県下全域いろいろな形で、県民が利用できるように、その辺り均衡ある予算の使い方という観点から何か考えはないか。 18 ◯副部長観光誘客)  県民の方の県内での利用を促進、例えば嶺北、奥越の方が嶺南へ行くことをお勧めしたり、嶺南の方がもっと嶺北の施設を使っていただけるようにということで、この9月からのキャンペーンについては過去にもやっていたが、嶺北、嶺南の交流割引、県民の方を対象にした嶺北、嶺南の交流を進めるというようなそういった割引を復活させたところである。  こういったものをしっかり周知、広報して、県民の方の旅行の促進を図っていきたいというふうに考えている。 19 ◯山岸委員  一つやり方としては、嶺北、嶺南の交流ということもあるが、この事業の中身での支援の在り方、いわゆる予算の使い方であるが、国においてもいろいろな事業で傾斜配分という言葉を使うが、お客さんが少ないところには半額というよりも7割支援をしようというような企画があっても私はいいのではないかというふうに思うが、その辺りは今後どうであろうか。 20 ◯副部長観光誘客)  今のところは事業者が頑張っていただけるような応援という意味で、その予算の配分については均等割で、ある程度皆さんに均等にいくように、それから実績のあるところにまた実績割ということで配分させていただいている。さらにまたお客さんがいっぱい入ってきて、少し予算が足りないというところにはすぐに追加配分というようなことをさせていただいて、皆さんにご利用いただけることを重視して配分させていただいているが、委員指摘のような地域性といったものを配慮した配分の仕方等についても研究してみたいというふうに思う。 21 ◯交流文化部長  今ほど観光誘客担当副部長のほうからも説明があったが、この予算については、一応コロナ前の実績に応じてそれぞれのお宿に応分に負担しているので、まずそれは本来であれば使っていただくべきものなのであるが、その後の追加というのが今委員おっしゃるようにどうしても地域によってばらつきがあるのは間違いないことである。そういったことで、泊まらなくてもできる日帰りプランの追加であるとか、あるいは貸し切りバスでの旅行などの支援も新たに追加して、利用しやすいようになるべく配慮しているところであるが、委員冒頭おっしゃったように、周知不足というところがあるのかもしれないので、もう少し奥越のほうの旅行者の方にそういったことをもう一遍周知して、いい旅行商品をつくって、きちっと確保していただくような、日帰りでもいい、もちろん泊まっていただくのも構わないし、その有効性という部分をもう一度しっかり説明していきたいと思っている。  それから、後段の傾斜配分ということについては、引き続き考えていきたいと思う。どうぞよろしくお願いする。 22 ◯山岸委員  かなり地域の格差が今出てきていると思うので、その辺を何とか今後検討いただきたいというふうに思うのと、それから、広報の在り方である。これも私の知っている人では、もう3回も4回もこれを利用して温泉へ行ってきたのだという方もいらっしゃる一方で、どういうサービスがあるのか、どういう支援があるのか分からないと。ほとんど関心がないというか、そういう方もおられるので、使ってみると非常にお得感があると思うので、やはりその辺り、一般の方で全く知らないという方もいるので、ちょっと広報の周知徹底ということも併せてお願いしたいというふうに思う。 23 ◯西本(恵)委員  関連で伺う。ふくいdeお得キャンペーンは非常に有効だと思っており、特に、旅館とかホテルからこれが切れる直前になってくると私に電話がかかってきて、いつになったらやるのだということで、いつも副部長観光誘客)に問合せて、早く決めてほしいと伝えるが国の予算が決まらないとできないのである。国ですら9月末までなのに、今回県は10月末までやっていただけるということで、そこも配慮していただいて、そういう意味ではすごくありがたいなと思っているが、このお得キャンペーンはずっとやっている。利用率の変遷というのは落ちてきているような気もするが、どういうような感じなのかなということを一つ伺いたいのと、もう一つ、ブロック割である。どれくらい利用されているのかについて伺う。 24 ◯副部長観光誘客)  4月1日から始まった今年度のふくいdeお得キャンペーンについては現在まで利用いただいているのが37万人の方に利用いただいており、感染が増えてくると多少減るというような状況も見受けられるが、おおむね非常に好評をいただいているというふうに考えている。  それから、ブロック割についても、県民の方とほぼ同数の利用をいただいている、今の37万人の半分ぐらいはブロック割ということで利用いただいている。 25 ◯西本(恵)委員  相手側、いわゆるホテルとか宿泊業、民宿とかもされている方はコロナになってから非常に大変な思いをされている。それで、これによって支援されているが、今山岸委員がおっしゃったように、ホテルや宿泊場によっては格差があると思うのである。ここは泊まってもらえるし、ここは泊まってもらえないという、その割合が変わってくると思うが、この2年半で宿泊業者で、もうやっていけないということで廃業されたところなどはあるのか。 26 ◯副部長観光誘客)  コロナ禍が引き金になって廃業、経営破綻した宿泊事業者について、お手元のほうに資料をお分けさせていただいている。民間の信用調査会社東京商工リサーチ福井支店の調べにおいて、負債1,000万円以上の法的整理、私的整理を対象に調査したデータがある。東京商工リサーチのほうが担当弁護士、当事者から倒産の理由がコロナ禍による経営破綻ということで確認がとれたものをコロナ関連破綻としてまとめており、本県では資料に記載の3件の事案が確認できた。  このほか、個人事業主の廃業など、小規模な事案については市町や観光協会等にも電話でお聞きしたが、調査をしておらず、十分な状況を把握することは難しいが、また別に旅館業法に基づく営業廃止届が、これは健康福祉部のほうで捉えており、そちらのほうの廃止理由として、コロナの影響とする施設というのが今お分けした資料の3件とは別に7件あった。  今、把握している状況、データは以上である。引き続き宿泊事業者を初めとした観光事業者の経営実態の把握に努めて、必要な支援策を講じていきたいと思う。
    27 ◯西本(恵)委員  ぜひアンケートでもいいし、いろいろな声を聞いていただいて、経営状況なども聞いてほしいなと思うので、これは要望にとどめておくのでよろしくお願いする。 28 ◯宮本委員  予算案説明資料8ページのふくい桜マラソンについて、だんだん近づいてきているが、これは今回の予算では台湾である、台北のマラソンエキスポなどもあるということで、マニアも多い、ここにターゲットを絞ってゲッティングしていこうと、セールスしていこうという話だと思うが、全体の計画書が今手元にないので申し訳ないが、ふくい桜マラソン自体、まず全体の誘客というか、参加人数の目標というのはどれくらいであったか、確認のために教えていただきたい。 29 ◯ふくい桜マラソン課長  桜マラソン全体は今1万5,000人の参加を見込んでいる。この中には、フルマラソン、それ以外にも5キロ、1キロ、そういったコースも含めて全体で1万5,000人を見込んでいる。 30 ◯宮本委員  1万5,000人ということであるが、今回この台湾にマーケットをターゲッティングしてアプローチをかけるということで、台湾からどれくらいの人数を目標にしての予算1,020万ということなのか教えてほしい。 31 ◯副部長観光誘客)  まず、今1万5,000人という目標の中で外国人の選手の目標を大体1割というふうに見ている。これは金沢マラソンが大体1割程度が外国人選手というようなことで聞いている。  それから、台湾であるが、台湾はもともと本県への来訪が非常に多い地域であって、本県へのインバウンドの約4分の1が台湾ということである。であるので、それぐらいの見込みは目標としては持っているが、とりあえず600人程度を考えているところである。 32 ◯宮本委員  外国人が1割で1,500人、そのうちの大体4割ということで、4分の1よりはちょっと多いが、4割で600人ということであろうか。その600人のためにこの1,000万円を使おうという発想でよろしいか。 33 ◯副部長観光誘客)  実際に来ていただく人数は600人程度ということであるが、これを機会に台湾で、例えば現地のテレビであるとか、WEBメディアなどで発信できる本県の観光、それから、食といった魅力を紹介するような動画なども制作して現地で発信する予定であるので、マラソンに来ていただく、いただかないにかかわらず、福井の魅力を発信できる事業になっているというふうに考えている。 34 ◯宮本委員  マラソンに来ていただく、いただかずにかかわらずというのは、この事業の根本から違うのではないのかという話になってしまうので、言葉のあやは余り言わないが、600人をしっかり呼べるようにこの事業を展開していただきたいというふうに思っている。  今回台湾をターゲットに誘客しようということであるが、このふくい桜マラソンというのは、私が聞いているところによるといろいろな方からクレームがついたのであるが、他の46都道府県ではフルマラソンがあって、福井県だけがなかったということだと思うが、その認識は正しいか。 35 ◯ふくい桜マラソン課長  私どもが把握しているところでは、本県のほかに三重県がまだ実施していない。コロナで延期というふうに聞いており、今年の12月に開催予定というふうに聞いている。そういう意味で、福井県が最後発というような形になるということはおっしゃるとおりだと思っている。 36 ◯宮本委員  国内向けということも含めてだと思うし、47都道府県最後というのを福井県、自虐ネタが得意であるから、「最後だからいいとこどり」とか、「47都道府県最後の大会はすごいことになるよ」とか、46都道府県のいいところを全部集めたのだというようなプロモーションは可能であるし、47都道府県最後だからできるプロモーションだと思うので、ぜひ考えていただき、プロモーションの持ち方というのも考えていただけたらと。47都道府県最後だから、やはり一番いいものが出来上がるのではないかという、マニアにそう思っていただくような展開をお願いできたらと思うが、部長、どうであろうか。 37 ◯交流文化部長  委員指摘のとおり、最後発ということで我々もほかのマラソンのいいところをなるべく取り入れて、いろいろ面白い企画も考えて、よそのマラソンにないような企画も今取り入れているし、そういうのもこれから実行委員会で決めていただくことになるが、我々としてはなるべく今、委員おっしゃるような、最後発であるが普通だねと言われないように面白い取組もしたいと思う。大迫選手も獲得できたし、そういった意味でいろいろな形で努力していきたいと思っている。 38 ◯宮本委員  最後だからすごいというのを期待しているので、よろしくお願いする。 39 ◯北川委員  1点確認をしたい。予算案説明資料2ページにある大阪・関西万博出展事業、今年度補正予算でついているが、これから先、令和5年、6年、7年実施であるから、これから先3年間あるわけであるが、その間の予算の見通し、そして、その財源確保について現時点の状況でいいので教えてほしい。 40 ◯課長ブランドビジネス)  今年度、今お願いしている補正予算で、基本計画を策定させていただいて、その中でどういったものをすべきなのか、それについてその規模とかを検討させていただき、その中で大体の概算の出展費用は出てくるかなと思っている。  来年度当初予算以降でその展示にかかる費用であったり、そういったものをまた議会のほうにお諮りさせていただければと考えている。 41 ◯北川委員  それは分かるが、大体見通しとしてどれくらいの予算になっていくのか。そういう見通しというのは今の現時点では全くないということであろうか。 42 ◯課長ブランドビジネス)  そうである。実際展示のほう、今ちょうどアイデアを募集しているところではあるが、例えば、VR的なものであったり、かかる経費とか全然変わってくるというところで、申し訳ないが、今の段階では幾らぐらいというのは想定ができていないという状態である。 43 ◯北川委員  理由づけとしては分からないではないが、そうすると、大体令和7年に向けて、恐らく予算的に規模はどんどん大きくなっていくのは明らかだと思うが、それが大体見通しがつくのはいつ頃になるか。 44 ◯課長ブランドビジネス)  基本計画を今つくらせていただくので、来年の2月か3月までには基本計画が大体できるので、例えば2月議会の時期であったり、「このぐらいを今想定している」というような説明ができればというふうには考えている。 45 ◯北川委員  分かった。 46 ◯松崎分科会長  ほかにないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 47 ◯松崎分科会長  ないようであるから、第63号議案についての審査は終結する。  以上で、予算議案についての審査は終結する。            ────────────── 48 ◯松崎委員長  次に、委員会の審査に入る。  交流文化部関係の所管事務について、各委員より発言を願う。 49 ◯山本(文)委員  部長の説明の中でふくいブランドの強化および情報発信というところで、大河ドラマの説明があった。この大河ドラマの主人公は家康、それに出てくるのが結城秀康ということで、結城秀康が福井県のイメージに合うような、どの辺りまで大河ドラマの中で福井県というものを演出できるのかということが少し気にかかるが、その点は今おおよそ分かるのか。 50 ◯ブランド課長  結城秀康についてであるが、今のところ、まだ結城秀康が出演するかどうかというところもまだ我々として確定はしていない。ただ、結城秀康というのは徳川家康の息子であり、秀忠の兄だったということで、非常に立派な人物だったということをNHKなどの関係者の方に訴えており、ぜひ出演させて、何とか取り上げていただきたいなというのが今の状態である。 51 ◯山本(文)委員  家康ということは福井発のドラマではない。あくまでもよそのところが中心になって、福井はそれに付け足すみたいな、結城秀康がちょこちょこっと出るのかどうか分からないが、主人公ではない。部長が知っているかどうか分からないが、お市の方の大河ドラマを前々知事が平成5年に質問に答える形で「やる」と。「私が責任をもってやる」と。それは、お市の方というタイトルでやるということであったが、それから後、西川知事も知らない顔をして済んでしまった。そして、今の知事になったと。何年たってそれをやるのか。議会で一応答えたものがそのままおろそかになるということは議会軽視にもなるし、そして、「やる」と明言をしたということはそれなりの価値があるということで腹をくくったと思うが、それはどうなっているか。部長が引き継いでいるのか、引き継いでいないのか、それをはっきりしてほしい。 52 ◯交流文化部長  その当時、そういう話があって、議員と知事が団結してお市の方でいこうという話になったのは私も承っている。その後もその経過を受けて、我々はNHKに必ず大阪と東京と年に2回行っているが、その中でも筆頭にお市の方を掲げてお願いをしている。ただ何を決めるかというのはどうしてもNHK側にあるので、NHK側と話をしていると、お市の方の希望はよく分かると。ただ、決めていく上ではいろいろな時代の要請とか、そのとき何が人気になるかということをNHKの中で決めるので、「福井さん、お市の方ももちろん持ってきていただいたらいいが、もしお持ちになるならほかのものもたくさん持ってきていただきたい」と、いろいろな中で可能性を広げていこうということで、我々も一本化するのではなくて幅広い形で要請をしている。  今回、紫式部がきたが、その活動の一環の中でNHKのほうが多少は配慮していただいたのではないかと、私も考えている次第である。これからもやめたりすることはなくて、引き続きお市の方というのは掲げながら要請にあがっていきたいと思っているので、そういう形で引き継いでいるつもりである。よろしくお願いする。 53 ◯山本(文)委員  前回の任期中だったと思うが、自民党の会派の議員20人くらいにアンケートをとったのである。どの人をどういうタイトルで大河ドラマをやったらいいかといったら、圧倒的にお市の方が多かったのである。大衆がやはりお市の方を認めているのである。ところが、西川知事は由利公正のことを重点的に捉えてお市の方を無視したのである。NHK要請活動をしたときにも、お市の方の一声も出てこないという、そういう状況にあったのである。そして、私はその要請活動が終わったときに、NHKの制作担当責任者に少し意見を聞いたのであるが、お市の方の主人公がいいか、結城秀康がいいか、どちらがいいと思うかという質問をしたところ、「そんなの問題にならない」と。結城秀康は地方版であると。お市の方は全国版だと。圧倒的にお市の方がタイトルだったら人気が出るよということをNHKの制作担当の人から直接私は耳にしているのである。ところが県は一向にそれをしないということで、これはあくまでも家康の付け足しの結城秀康で福井県がどこまで出てくるか分からないが、福井発の大河ドラマではない。そういうことを考えて、今県は大河ドラマ、大河ドラマって、よそがつくった大河ドラマに福井県が少し出てくるかどうか分からないが、それに頼っていると。そんな情けないことをせずに、これは福井発の主人公が福井であって、特にお市の方は岐阜県のものでもないし、滋賀県のものでもないし、ましてや全国的に言うと、福井県のものであるというイメージは非常に弱いと私は思う。この辺で認知して、大河ドラマを流すことによってお市の方が福井県の歴史上の人物として全国に広がって、銅像でも建てたら、その銅像に観光客が来ると。もう少し主体性を持った行政のやり方ということを考えてもいいのではないかと思うが、部長はどう思うか。 54 ◯交流文化部長  部長説明要旨に「どうする家康」と「光る君へ」を挙げさせていただいたのは、直近の大河ドラマで上映されることがもう決まっているので、今委員おっしゃるようにメインではないかもしれないが、少しでも関係性を持って、観光客においでいただけるように、あるいは福井の知名度が上がっていくように積極的にこの機会を生かそうということで今回予算もお願いしているところである。  委員おっしゃるように、お市の方というのは我々としても非常に望ましい題材だと思う。情もあるし、涙もあるし、色もあるので、それはもう大河としてはうってつけだと思っており、毎回NHKにあがる際には一番上にお市を掲げて行っているのはこれも事実であって、引き続きこの光る君への後になるが、そういう形で実現するように職員一同頑張っていきたいと思うので、どうぞよろしくお願いする。 55 ◯山本(文)委員  部長、行政の一声というのは非常に大きいし、責任もある。大河ドラマについては行政の口からお市の方が一声も出てこない。それは何で出てこないかというと、やる気持ちがないということである。いろいろなまちづくりもして、新幹線の開業に向けて福井の駅前のまちづくりをやっているが、まちづくりをしても悪いとは言わないが、どこの町へ行ってもあれぐらいの町はある。福井だけが特別でない。あれを標榜して、福井に来ていただきたいというのは余りにも情けない話になってしまうのではないか。そう考えると、福井独特のもの、金沢に行けば兼六園、長野は善光寺、一つ抜き出たもの、その土地独特のものがつくられて初めてそこへ観光客が来る、関心を持ってもらう、その町のイメージアップにつながるということになるのではないか。みんな血みどろの闘いをして、新幹線を誘致した。私はまちづくりが県の行政で一つ欠けているところがあるように思うが、どう思うか。 56 ◯交流文化部長  新幹線の駅前のまちづくりについては、県も一緒に入っているし、経済界とか、その地権者の方々がいろいろな形で議論されて、今の形を選ばれたのだと思っている。  確かにお市の方について、いろいろな演出の仕方はあろうかと思うが、今後また大河ドラマも含めて、いろいろな要請をしていく中で、知名度を上げながらやり方がないかというのは考えていきたいと思っている。 57 ◯山本(文)委員  私は駅前をつくっていることがいけないとは言っていない。どこでもあるようなことではなく、福井県独特のもの、福井県の歴史上大きなもの、その一つでも二つでもいいから、それを掲げて完成して、それに関心を持つ。お市の方は今住所不定みたいなものであるから、福井県でそれを認知して、大河ドラマを流して、そして、お市の方の銅像でも建てる。あるいは柴田勝家の柴田神社をつくって、そして、それを福井の名所の一つにするということも一つの方法ではないかと思う。福井駅の広場に、今説明があった恐竜のモニュメント、これは物すごく反対の中、私が提案して、今の杉本知事にそれに同意してもらって、そしてできた。できるまでは物すごく反対があったのである。ところが、できてみたら、国体のときにはみんなあそこで写真を撮って、福井のイメージは恐竜になってしまった。そういう全国どこにもないものを一つ、あれだけのものをつくっただけでも福井が有名になるのであるから、もう少し絞って、そして、何がいいか、何をすべきかということも考えの中に入れてほしいなと思うが、どうであろうか。 58 ◯交流文化部長  ブランドも含めて恐竜を担当させていただいて、委員の尽力も頂きながら恐竜のまちづくりという形を今進めている。  一方で、歴史的なものについても、おいでになる方には響く場合もあると思うので、都市づくり、まちづくりになるといろいろな部署も絡むが、全庁的にそういう歴史のまちづくりについてもまた議論を今後してきたいと思っている。 59 ◯山本(文)委員  北陸新幹線が金沢で止まってしまうところを議会が過去に例がないほど運動して、全員が一致団結して、そして、敦賀まで引っ張ってきた、こういうことで一応成功したのである。ところが、あれだけ動いて、そして、汗を流してやった新幹線が福井へ来たら、金沢の入込客数は300%であったが、福井はどれだけになるかといったら未知数である。福井は金沢の足元までいかないというような結果におわったときには、誰がこんな新幹線を引っ張ってきたのだということも言われないとも限らない。であるから、新幹線にその効果を出すためにもやはりもう少し焦点を絞って、総花的にやるのではなくて、よそにないものをつくる、福井独特のものをつくる。福井ならではのものがあって初めて新幹線も利用客が増えるし、福井へ行ってみようかということになるから、その辺も十分考えてほしいなと思う。大河ドラマについてもよそのやったことに対してのっていくだけでなくして、自立して、そして、新しいものなり、あるいは福井独特のいいものをつくるということでもう一遍改めて考えてもらえないかと思う。 60 ◯交流文化部長  よそにはない福井の魅力ということで今、全庁的に恐竜ということで進んではいるが、一方で、何としても福井が舞台の大河を勝ち取りたいという気持ちにも燃えており、それはもう決して消えるものではない。であるから、これからも粘り強くお願いをしながら実現するように努めていきたいと思うし、そういうことをきっかけにぜひ歴史的なまちづくりについてもおいでいただく方により満足いただけるような工夫をしながら、進化できるように頑張っていきたいと思っている。 61 ◯山本(文)委員  ぜひ頑張ってほしい。 62 ◯小堀委員  福井で唯一のものというと、やはり今一番のトレンドは勝山出身の山口茜さんの世界選手権二連覇。福井県スポーツ特別賞には副賞か何かあるのか。 63 ◯スポーツ課長  今回スポーツ特別賞を贈呈して、副賞としては若狭牛3キロと、いちほまれを60キロ贈呈したところである。 64 ◯小堀委員  それはそれで十分なのかどうか分からないが、これは県民栄誉賞とか、もっと上の賞はないのか。スポーツ賞だけではなしに。世界の茜ちゃんであるから、もう一つおやじギャグを言うと、「地味にすごい福井」もいいが、「何度来てもあかねえ福井」、これをキャッチフレーズに使ってほしい。だから、本当に、今度のふくい桜マラソンでも茜ちゃんを使えば、茜ちゃんは台湾でだって、一番知名度は高いと思うので、もっと誇りを持って茜ちゃんを使っていただきたい。観光大使にするとか、そういうお考えはないのかを伺う。 65 ◯スポーツ課長  まず、スポーツ特別賞以外の県栄誉賞はないのかという質問であるが、県栄誉賞については、基準上はオリンピックで金メダルをとったとか、そういった顕著な功績のあった方に贈呈している。スポーツ特別賞については、世界選手権での優勝であるとか、そういった方に贈呈しているということになっている。 66 ◯文化・スポーツ局長  この先、例えば観光大使とかいうようなことに活用できないのかというようなお尋ねであったが、まだ山口茜選手は25歳で非常に脂の乗り切ったところであって、これからもどんどん活躍が見込まれると思うので、またそういった活躍に応じていろいろ県としても様々な形で協力をお願いしたいと思っているので、引き続き我々も山口茜選手の活躍を期待しているところである。 67 ◯山岸委員  アリーナの整備について若干伺いたいが、にぎわい創生協議会の中で、福井駅周辺の再生、まちづくり、こういう議論の中からこのアリーナ構想が出てきたのであろうというふうに思っているが、これは今、県と市といろいろな支援をしていくと、主体はあくまでも福井商工会議所だというふうに私は理解をしているが、実際これはいつ頃までにアリーナの運営会社とか、それから、まちづくりマネジメント会社、アリーナ設備会社がきちっとした形で出てくるようになるのか。 68 ◯スポーツ課長  アリーナの整備については基本構想が先月、経済界から示されて、現在、経済界において詳細なスキームであるとか、資金調達の方法、そういったことをこれから検討が進められていくというふうに聞いており、なるべく早く、来年度早々に、整備に当たってはまちづくり福井の資本を増強して中核的な役割を担わせるというふうに聞いており、そういったところも含めて早々に検討が進められるものと考えている。 69 ◯山岸委員  スキーム案の5ページを見ると、福井県と福井市は支援をしていくのだと。この構想があったときに、私の記憶している中では、年間運営にかかる費用の一部として2億円ぐらい県のほうで負担をしていくというふうに聞いているが、県として、限度額を設けるのか、企画によっては2億円が3億円になり、3億円が5億円になるというような、それも含めて今協議を進めているのか、一線を引くのか、この辺りはどうであろうか。 70 ◯文化・スポーツ局長  まず、2億円という話が出ているということであったが、県の支援が運営基本上2億円と決めたということではなくて、仮にこのぐらいの金額でできて、それで運営費がこのぐらいなら2億円程度出せば順調に回るのではないかというところで、もくろみの一つを相談させていただいたということではなかったかなと思っている。
     委員が多分心配されていることは、整備費とか、運営費がどんどん膨らんでしまうと、それによって県の持ち出しとか、そういったことが無尽蔵に増えていくのではないかというようなことではないかなというふうに思うが、どういった形の支援が適当なのかというようなことも、当然県もそうであるし、市もそういった民設民営のものに対して、どういった形で支援していくのが妥当なのかというようなことを、これからまた詰めていきたいと思っており、議会の皆様とも逐一相談をさせていただきながら、支援の在り方について検討させていただきたいと思っている。 71 ◯山岸委員  なぜかというと、はっきり言うと、こういうものを企画するのは、大手のスポーツメーカー、福井市で十分運営が可能だということならば、スポーツ会社にどうであるかと呼びかけて十分できると思う。というのは、アリーナの運営会社、マネジメント、それから、アリーナ整備会社をつくるということだが、大きなショッピングセンターをつくって、商業協同組合、個人の商店が組合をつくってそこに入ろうというやり方は、福井県でも幾つか失敗しているのである。なぜか、経営基盤が非常に脆弱であるからである。ここでしかお金を回せないのである。ほかから持ってくるということができない。そうすると、支援する者はもっと出さないといけない。こういう形に最後は、運営がうまくいかなくなったときに誰が責任をとるのかという形もはっきり見えていない。私はこれは非常に不安だと思う。今後これをどのように説明していくのか、私は非常に心配しているし、それから、30年間で1,620億円、本当にこの効果もあるのであろうか。そしてまた、Bリーグについても大体60日程度、60試合。Bリーグというのは年間120試合ある。60試合開催するということは、ビジターで60、そして、ホームで60と単純に計算するが、それで大体12万ということなら、1試合2,000人である。それと、コンベンション、コンサート等で90日、これは36万、それから、文化・スポーツ活動で200日、ほとんどこれは全部で350日である。完全に閉鎖するのは10日間。こういう形で、果たしてこの形でやっていけるのかどうか、これも非常に心配するが、この計画全体でもう少し形のあるものを見せていただかないと、この基本構想だけでは我々もまだ判断しにくい点があろうかと思うが、今後のスケジュール的なものについてお聞かせ願う。 72 ◯文化・スポーツ局長  まず、先月お示しさせていただいたのは、あくまで全体の基本構想ということであって、これをベースにして、さらに詳細な検討を進めていくということになる。  先ほどスポーツ課長も申し上げたように、来春ぐらいを目途に整備主体の会社を決めていきたいというようなことであるので、そういったことが現実に進んできたら、まず、整備運営方針の第1番目にはコスト、効率性の徹底として、とにかく平常時の設備機能とか、各スペースが最低限の機能で、過大なものをつくらないというようなことを掲げているので、整備をやりたいという会社が決まったら、今当てにしているのは、おっしゃったようにBリーグのチームになるので、そのBリーグの関係者と協議を進めて、必要最低限、Bリーグの運営に必要な部分はどういったもので、それをどういうふうに満たせばできるのか。その上で、どういった計画で採算がとれていくのかというのを検討して、また、それを我々行政のほうとも相談しながら形を決めていくというようなことになろうかと思っている。まずは今、構想がこのような形で世に出されたので、それを基にどのような形で進めていくかというのは当然経済界が主体になって考えるが、それに我々県、また福井市も入っていって、十分協議を重ねていきたいというふうに思っている。 73 ◯山岸委員  年間54億円を30年で1,620億円。私はこの数字は非常に魅力があると思う。しかし、これだけ見ていても、実現にはこれから幾つものハードルをクリアしていかなければならないし、また、難しいというようなこともあろうかと思うので、慎重にこの創生協議会の中で議論をいただいた上で、しっかりとした基本構想を実現に向けて今後進めていただきたいということを十分お願いをしておきたいと思う。 74 ◯文化・スポーツ局長  この経済効果を十分に発揮しようと思うと、やはりそこは民間の方がいかにこの計画を自分のものにして、それで経済活動をしていただけるようになるかということが重要だと思っており、そこはどうしても県、市、役所の手の届かない部分であるので、そこは民間の方々のご意見を十分承りながら、どういった形で我々が支援させていただくとこのような効果が生まれていくのか、そういった協議もさせていただきたいと思っている。 75 ◯小堀委員  先日、ボート競技の新人戦が行われて、1日目はできたが、2日目はヒシの被害でそれが開催できなかった。ボート競技というのは国体のときでも288点中263点をとった一番福井県の中での最強のスポーツである。それから、今2,000メートルコースをお願いしているところであるが、そのコースの実現性、進捗状況をお聞かせ願う。 76 ◯スポーツ課長  久々子湖のボートコースへのヒシの流入については先般の台風で三方湖からヒシが流れてきた。こちらも状況を把握しており、嶺南振興局及び美浜町、それから、協会と併せて情報は共有しており、今、嶺南振興局、町、協会も協力してヒシの撤去作業を進めておられたということで、練習には支障があったかもしれないが、国体に間に合うようにできる範囲の練習を行って、万全の体制で国体に挑むということを聞いている。  それから、ボートコースの2,000メートル延伸については、美浜町において3パターン、全く新しくするのか、現在の基礎の中で沖のほうに斜めに振るのか、それから、平行移動させるのか、その3パターンで今いろいろ検討していただいており、その費用であるとか、あと公認がとれるのか、そういったところで検討を行って、美浜町、ボート協会、県の三者で協議しながら何とかよいものになるように話を進めているところである。 77 ◯小堀委員  もう一点、ボートをやりたいという県外の生徒が三方五湖へ来ているが、今の清明寮が大変老朽化して、お風呂も使えない、女子生徒はシャワーだけで済ませているというような大変な状況であるので、ぜひともこの寮の整備を急いでいただきたい。県外の選手を引っ張ってくるには本当に寮が大事だと思うので、よろしくお願いしたいと思う。 78 ◯スポーツ課長  寮についても競技力向上という観点から、教育庁のほうに何とかなるようにいろいろこちらからも働きかけたいと思っている。 79 ◯松崎委員長  ここで換気のため、休憩する。再開は11時20分でお願いする。                               ~休  憩~ 80 ◯松崎委員長  休憩前に引き続き、委員会を開く。  各委員より発言を願う。 81 ◯北川委員  UIターンの促進という部分で伺う。  先日、京都事務所を訪問して、いろいろな話を伺ったが、毎年500人弱の学生がやって来ているということで、特に福井への就職について、大変頑張っておられるのを目にした。  そういう取組の中で、京都に来た学生を福井へUターンさせたり、Iターンさせたりという事業にかなり主力を置いているが、福井から、例えば京都へ出ていく時点でその接点というのはあるのか。つまり、福井からいろいろなところへ出ていく学生たちがどの時点でその事務所と接点を持っていくのかなと、その辺りも含めて概況を教えていただきたいと思う。 82 ◯定住交流課長  学生がセンターと直接接点を持つというよりは、福井でいくと、アオッサの7階にFスクエアという学生が集まるところがある。大学生の間はそこからいろいろな情報を発信するわけであるが、高校3年生の冬に住所を登録いただくという形をとっており、それで、大体9割以上の方の住所は登録いただいている状況になっている。その住所に、例えば京都、東京、大阪、そのお住まいの地域で開催される交流会なり、いろいろな案内をさせていただくのと、「291JOBS」という新卒者用のサイトがあるので、そこへの登録も4年間ずっと案内をさせていただくという形にしている。大学4年間の間は年に2回、何らかの情報がいく形をとっている。 83 ◯北川委員  とても大事なことだと思う。福井から、例えばいろいろなところへ行くときに、誰もが不安を抱えて出ていく。やはりそのときに寄り添っていただく、または、いろいろな支援、相談に乗ってくれるという形をとっていくことが結局4年たって、さあ、福井へとか、いろいろなことを考えたときに、パイプとして太いものになっているのではないかなと。ぜひその形をとっていただきたいなと思うが、これから先、そういう取組は京都だけではないと思う。東京にもあるし、そういう方向性で何か事業として取り組んでいくとか、そういう思いはないか。 84 ◯定住交流課長  東京、大阪、京都、名古屋、それぞれ学生のUIターンの相談をする相談員というものを置いている。この2年間の間に実際に対面で会うということはなくなっており、学生の方とはほぼ全てオンラインでやり取りをすると。今はもう就職活動の企業へ出すエントリーシートの書き方講座というところまで全て今オンラインでやっている状況であるので、今、年間UIターンセンターで1万件以上の相談を頂いているが、3,000件、4,000件ぐらいは学生という状況であるので、そちらできめ細かく対応していきたいと思う。 85 ◯北川委員  ぜひ接点を早めにとって、4年間面倒を見ていくのだと、その流れの中でUターンを進めていく施策をお願いしたいと思うので、どうぞよろしくお願いする。  もう一点、恐竜博物館、一乗谷朝倉氏遺跡、それから六呂師高原と新しいものに着手しているというのは分かるが、7月に東尋坊を会派で視察させていただいた。坂井市を中心にその時点で計画ができていて、その計画を見ると、2通りの計画ができていてなかなかすごいなと思った。新しいところ、恐竜博物館が中心になって進められているが、従来福井県の観光拠点としてあったところにもきちんと手を入れていかないと、そこが寂れてしまったのでは元も子もないと思う。  そこでお聞きするが、東尋坊は、あの計画だと財源、それから、いろいろな関係機関、人材も必要になってくるが、県としてはそれにどのようなバックアップ体制をとっていくのか、その辺りをお聞きしたいと思う。 86 ◯副部長観光誘客)  東尋坊の再整備については、令和元年度から坂井市のほうで、再整備検討の委員会を立ち上げて検討されている。そこには県のほうも参画させていただいて、どういった再整備で誘客が進む、そういったものを一緒に相談させていただきながらつくり上げてきたところである。  今、最新の計画の状況では約50億円程度の整備計画が計画されており、国庫の補助も坂井市、県と協力してとってくる予定である。今、県としては国庫などを抜いた整備計画に対して2分の1をめどの補助を実施する予定である。 87 ◯北川委員  あの計画を見ると、人を集めて稼ぐ、それだけではなくて、従来から東尋坊の持っている地域性を大事にしていこうという、その辺りがとても見えるのである。そうすると、まちづくりにも直接かかわってくる大変大きな、しかも大切な事業だと思うので、そういう2分の1というのは分かったが、できるだけ早く、そして、やり出したらかなり時間もかかるので、ぜひ坂井市とタイアップしながら従来の観光地をしっかりと担保していくという、その姿勢をお願いしたいと思うが、ぜひ部長の思いも聞きたいと思う。 88 ◯交流文化部長  東尋坊についても委員指摘のとおり、いろいろな地元の声も踏まえて計画がやっと出来上がって、当初、確定していなかった国庫もかなりの額が何とか確保できそうなので、これからしっかり整備を進める段階に今入っている。また、県を代表する観光地であるので、坂井市と連携しながらいい形にできるよう尽力したいと思っている。 89 ◯松崎委員長  ほかにないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 90 ◯松崎委員長  ないようであるから、所管事務の調査は終結する。            ────────────── 91 ◯松崎委員長分科会長)  以上で、交流文化部関係の審査を終わる。  ここで休憩する。再開は11時40分でお願いする。                               ~休  憩~            産業労働部及び労働委員会関係 92 ◯松崎委員長分科会長)  休憩前に引き続き、委員会を開く。  なお、先ほど交流文化部の議論の中で、一部不適切と思われるような発言があったので、記録を確認の上、私のほうで適当な措置を取らせていただくので了承願う。  これより産業労働部及び労働委員会関係の審査に入る。  それでは、本委員会における所管事務の調査並びに予算決算特別委員会に付託された予算議案のうち第63号議案の産業労働部関係分を議題とする。  理事者より議案の説明を求める。  なお、特に報告すべき事項等があれば併せて報告願う。       〔産業労働部長、別紙「産業常任委員会および予算決算特別委員会産業       分科会産業労働部長説明要旨」に基づき、以下のとおり説明〕 93 ◯産業労働部長  本常任委員会及び予算決算特別委員会産業分科会に付託されているのは、産業労働部及び労働委員会関係の予算関係議案であり、さきの全員協議会で説明申し上げたとおりであるのでよろしくお願いする。  それでは、産業労働部関係の報告事項について申し上げる。  まず、本県の景況について申し上げる。  先月25日に発表された内閣府の月例経済報告においては、景気は緩やかに持ち直しているとする一方、物価上昇の影響や供給面での制約等への懸念が示されている。  本県独自調査によるふくい街角景気速報においても、現状判断DI、先行き判断DIとも回復傾向にあるものの、8月は景気の境目となる50を下回る状況にある。  次に、原油・原材料価格高騰やウクライナ情勢等の影響の長期化が懸念される中、本県としては今後の経済情勢を注視しながら経済団体と連携して適切に対応していく。  次に、新たな経済ビジョンの策定について申し上げる。  6月から付加価値づくり、企業経営の2つのワーキンググループを開催し、オンライン配信では約500名の参加もいただきながら、様々な意見をお聞きした。来月6日には第1回の策定委員会を開催するとともに、今後さらに経済団体や学生、若手社会人との意見交換も実施するなど、アフターコロナを見据えた経済政策に関して議論を深めていく。  次に、8月大雨災害への支援について申し上げる。  大雨災害で被害を受けた中小企業者に対しては、いち早く特別相談窓口を開設し、経営に関する相談に対応してきたが、今回、さらに制度融資における保証料補給や利子補給を設けることにより、経営再建に向けた資金繰り支援に万全を期していく。  次に、原油・原材料価格高騰に関する対応について申し上げる。  経済界からの要請を受け、取引適正化を進めるパートナーシップ構築宣言を拡大するため、県の補助金採択の際に、登録企業に加点措置等を講じる本県独自の取組を開始した。物価高騰の影響が長期化する中、事業者が適切に価格転嫁できるよう、官民一体となって取引の適正化に努めていく。  また、物価高騰による消費活動の抑制が懸念されるため、デジタルバウチャー、ふく割を引き続き発行し、県内消費を下支えしていく。  次に、雇用の維持・確保対策について申し上げる。  中小企業の賃上げについては、物価高騰の影響など、厳しい経営状況にある中、国の業務改善助成金に県独自の上乗せ制度を新たに設け、設備投資等を通じた生産性向上を進めることにより、収益基盤を強化し、県内事業者が賃上げを円滑に実施できるよう、支援していく。  次に、新たな産業団地の整備について申し上げる。  県営産業団地の候補地を市町に公募したところ、4市町から提案があった。これらの候補地について、地形等の現況や実現可能性を調査した上で、土地の造成計画や整備手法、概算事業費等の検討を行い、年度内に整備地を決定したいと考えている。  次のページを御覧いただきたい。  次に、ものづくり産業の振興について申し上げる。  福井の技術等に興味を示す県外大手企業の研究所等と連携し、技術交流会を開催するなど、商品開発の初期段階から県内の優れた技術シーズの売込みを行う。こうした企画開発、研究部門に直接アプローチする機会を拡大し、県内企業の新たな取引先や販路の拡大を支援していく。  次に、敦賀のまちづくりについて申し上げる。  北陸新幹線開業に向けた敦賀市中心エリアのにぎわい創出のため、商業ビルの改修やリノベーション等を進める敦賀市まちづくりファンドを創設する。県と市が事業費の3分の2を支援し、金融機関が低利融資を行うことにより、新幹線開業効果を最大限高められるよう、まちづくりへの投資を支援していく。  次に、アンテナショップについて申し上げる。  ふくい南青山291を今月30日に閉館することに伴い、銀座店とともに両館が閉館することとなるため、10月から来年1月まで、期間限定アンテナショップを銀座に開設する。首都圏での情報発信や冬場の人気商品の販売の場を維持しながら、リニューアルオープンに向けた機運を高めていく。  次に、若手起業家への支援について申し上げる。  若手起業家から県の課題解決のアイデアの提案を受け、その事業者に委託事業として発注することにより、スタートアップの実績づくりと地域課題の解決を一体的に進める新たな官民連携の取組を始めている。今年度はSNSによる情報発信や企業の採用サポート事業、インバウンド誘客事業など、創業5年未満の3事業者を採択しており、今後の事業成長につなげられるよう支援していく。  最後に、産業労働部の令和4年度の政策トライアル枠予算の取組状況について説明する。
     お手元の令和4年度政策トライアル枠予算取組状況を御覧いただきたい。  産業労働部としては、現在、1件の事業に取り組んでいる。  経営者を対象として、新規事業構想の手法を学ぶプログラムを試行的に実施し、新たな経済ビジョンにおいて、県内企業の経営力を高めるための施策を検討していく。  報告事項は以上である。よろしくお願いする。 94 ◯松崎委員長分科会長)  説明は終わった。  ここで休憩する。午後1時に再開する。                               ~休  憩~ 95 ◯松崎委員長分科会長)  休憩前に引き続き、委員会を開く。  産業労働部及び労働委員会関係の審査は分科会、次に委員会の順序で行うので了承願う。            ────────────── 96 ◯松崎分科会長  まず、分科会の審査に入る。  予算議案のうち第63号議案の産業労働部関係分について、各委員より発言を願う。 97 ◯畑委員  予算案説明資料6ページの大雨被害により、貸付けを行うとあるが、コロナが始まって今3年目であるが、コロナが始まったときに無利子、無担保融資を始めた。その無利子の期間は3年間だと思ったが、今5年間利子補給になっている。本当に売上げが少なくなって、なかなか経営困難であり、頑張ってやってきていたが、なかなか元に戻らないという状況にある中で、今大雨被害も起きたという状況である。来年になったら返済をしなければいけないようになってくる。猶予してもらえないかとか、そういうことが出てくるのかなと思っている。先ほどの交流文化部の中でも旅館の倒産件数はないかという話があったが、資料1の2ページの経済・雇用情勢の表の中で倒産件数が書いてある。件数自体はそんなにひどく増えていないのかもしれないが、融資制度がうまくいったから一応持っているが、もうそれが限界に達しているなと思う。特に飲食関係の企業の推移はどのようなものか。 98 ◯創業・経営課長  お尋ねの件について、実際の倒産件数等の内訳を見ても、特に飲食が多いというわけではなく、建設、製造それぞれがそういう状態になっている。 99 ◯畑委員  転ばぬ先の杖ではないが、3年間の猶予が切れると、今まで頑張ってきたのに倒産が増えてくるのではないかなと思っている。今回のこの大雨による貸付けというのはコロナ関連で借りたお金、そういった大雨被害以外で使うことができるのかどうか、いや、これはもう大雨被害だけしか使えないのかどうかを伺う。 100 ◯創業・経営課長  今のお尋ねの件について、大雨の今回補正で要求させていただいているものについては、まず場所が限定されており、被害の多かった南越前町、勝山市、大野市に限定している。  一方、コロナ資金はそういった制限がないので、別々に同じ事業者が別の理由でそれぞれ借りることは可能である。 101 ◯畑委員  今一番聞きたいのは、要するに3年間のゼロゼロ融資というものが息切れをしつつあると、その中で借換えができるかどうか、そういったもののメニューを来年度予算の中でやっていくようにしないと倒産が増えるのではないかなと思っているが、今どのような考えを持っているか。 102 ◯創業・経営課長  返済猶予期間が過ぎて、それでもやはり経営が改善していない事業者の方がおられる。6月補正予算でお認めいただいた部分で、借換えをする場合、その借換えのときに発生する保証料を補給するというようなメニューを加えさせていただいた。そういったものを活用して条件変更、猶予期間を延長したり、返済期間を延長するというようなことが可能となっており、そういった利用も増えている。 103 ◯畑委員  いずれにしても、今までコロナ関連などの融資にしても、物品の補助などにしても、3割補助とか、要するに元金というか、元手は払わないといけない。資金繰りに非常に困っているときに、コロナ関連で施設を整備したりすると原資が要るため、そういったこともやると資金繰りが悪化してくるという現実がある。借換えをするときにバリアが余りないような準備をしていただきたいなとお願いしておく。 104 ◯西本(恵)委員  予算案説明資料11ページの協同労働による雇用創出応援事業についてお伺いする。  先ほど部長の話によると、相談窓口を整えているというようなことであった。一応10月から法律が施行されるということで、NPO団体などいろいろなところが関心のある事業である。  今どれくらいその相談が寄せられているのか、また、どんな内容があるのかお聞きしたいと思う。 105 ◯副部長(労働政策)  例えば具体的に申すと、敦賀で子ども食堂をやっているNPO、あと勝山の恐竜博物館で事業をやっているNPOなど、敦賀であるとか、勝山であるとか、美浜で地域活動をされているところとか、あと高浜の自治会関係の団体といったいろいろな分野で頑張っていらっしゃるNPO法人、また、ボランティア団体の方から相談を頂戴している。 106 ◯西本(恵)委員  例えば、私がNPO団体でこれをやろうとしたときに、一番関連してくるのは税制の問題である。それをどうしていけばいいのかということがどうしても頭の中にあって、NPOの場合には稼ぐことはできないが、協同労働になると稼ぐことができるというような違いなどもあったりして、そこら辺との違いもどうなのかそういった問合せがあるかと思う。応援事業ということで、今までもやってきたが、これからもセミナーの実施を行ったり、また、この設立に関してどういった問題点があるのかということでの調査をしていくのかなという感じがするが、この意向調査の実施の内容を伺う。 107 ◯副部長(労働政策)  調査の内容であるが、まず、NPO、ボランティア団体がやっている課題を詳細に見せていただく。恐らく委員指摘のように税制の話であるとか、事業継続をしていくためには何が必要であるとか、課題が浮き上がってくると存じる。それに関して今1,500程度の団体に向けて調査をさせていただいた上で、やはり専門的で個別になってくるとは存じるが、税理士や専門の方々にお願いしながら、そういった相談をしっかりさせていただくようにしたいと考えている。 108 ◯西本(恵)委員  10月の閉会日を迎えて、それで予算がついて、いつぐらいに意向調査を行って、どれくらいでまとめて、そして、今おっしゃられたような体制はどういうふうにとっていくのかを伺う。 109 ◯副部長(労働政策)  具体的なことについて、これからしっかり決めたいと思うが、目途としては、少なくとも年内中にはしっかり調査をして、来年度、どういう体制で臨むのかということを見据えて進めていきたいというふうに考えている。 110 ◯西本(恵)委員  最後であるが、私も一般質問でも申し上げたが、これから内容は分かっていって、NPOよりもこっちのほうがいいなと、また、今までみなし法人とされていたものが、協同労働になったほうがいいなとか、いろいろな形があって、これからどんどん相談が増えていく形になると思う。先ほど言った税制の問題とか、やはり労働政策課で受けられるのであればそれはいいのであるが、それがなかなか難しく、専門的であったりといろいろあるので、そういうところを委託なども考えて、そちらのほうが県民のニーズに応えていきやすいとか、専門的にやっていけるというようなことも考えてほしいと思う。これは要望でいいが、ぜひまたお願いしたいと思う。 111 ◯北川委員  予算案説明資料3ページにある敦賀市まちづくりファンドについて、確認をさせていただこうと思うが、まず1点目は、これが事業期間が4年から8年となっているが、その間の支援スキームを確認させてほしいのが1点。  それから、これが補助金、補助事業というよりもファンドという形になっている。その違いをもう一度確認したい。 112 ◯産業政策課長  まず1点目であるが、この支援スキームであるが、まず、敦賀市が今事業主体を敦賀商工会議所にお願いをしようということで進めているが、敦賀商工会議所で敦賀市の分の補助をするところを決めて、そこに県が裏負担をしていくということで、場所は市の補助は全域でやるということであるが、今のところ一応、県は敦賀駅から金ケ崎に至るまでの商店街等を対象にするという形でやっていきたいというふうに考えている。  ファンドといっているのは、今年度4億2,000万円ということで計上させていただいているが、このうち4億円というのは令和4年から8年度の分で、これを基金に積んでいるので、それを取り崩して使っていくという意味でファンドというふうに言っている。 113 ◯北川委員  ということは、4億2,000万円のうち4億円を基金としてそれを使ってやっていく、そういうスキームだとすると、これから先、例えば令和8年までであるからまだかなりある。途中には新幹線開業もあり、いろいろな形のものが変わっていく可能性もあるし、金ケ崎にしてもどういうものができていくかというのもかなり未定の部分もあるわけである。これ以上にまた積み上げていくという可能性は当然あるということで考えさせていただいていいということであろうか。 114 ◯産業政策課長  可能性はないとは言わないが、恐らく十分な金額ではないかというふうには考えている。 115 ◯北川委員  どうぞよろしくお願いする。 116 ◯宮本委員  予算案説明資料11ページふくい業務改善・賃上げ応援事業について、これはもともと国の制度があって、いい制度であるから県としても100万円なら10万円、1,000万円なら100万円上乗せを1割するという事業だと思うが、対象となる国の支給決定を受けた企業というのは現在何社ぐらいになるのか。これが要するに対象者になると思うが。 117 ◯副部長(労働政策)  本年度については、まず計画を労働局に出していただく。その段階で20、30が今現在出ているところというふうに見ている。ちなみに、私どもこの予算を上程させていただくに当たって、昨年度の実績は約90件というふうに伺っている。 118 ◯宮本委員  これは要するに経営改善と労働者の所得向上を促進するということなので、こういう助成金の結果フォローの中で、所得向上が見られたかどうかというのはきちんとフォローされるのか。 119 ◯副部長(労働政策)  これはまず賃金を上げる、こういう形で生産性を上げるという計画を出していただいて、それがなされた段階で支給の申請をしていただくという流れになっているので、そこはしっかり担保することとなっている。 120 ◯宮本委員  もともとの制度は国であるので、皆さんに対してお話をしていいのかどうか分からないが、今、業務改善とか、片やDX投資とかというのは、要するに少子高齢化で労働力がなかなか確保できないという中で、だから改善をして、人件費を減らしていこうという動きが業務改善ではないのかなと。一方で業務改善といって給料を上げるというのは非常に違和感があるというか、経営者側からすると、そういった業務改善というのは自らに置かれた人件費の低減であるとか、または100欲しい労働力であるが、80しかないから、20をDXで業務改善で補おうということだとすると、所得改善にどういうふうにつながっていくのというのが分からないのである。だから、そこらを皆さんは内部的にどう解釈しているのか、腹に落としているのか、どういう感じなのか教えてほしい。 121 ◯副部長(労働政策)  これは全国の調査である。経営者の方にお伺いしたときに、今賃金の引上げというのは非常に重要である。その中でどうやったら賃金を引き上げるかというアンケートがある。それによると、委員指摘のように、DX化を進めて、なかなか人がとれない中、集中して、人がやっていく業務がある。DX化を進めることによって限られた人で生産性を向上させていく。そこに賃金を落としていくという考え方もあるし、もう一つ、今ある人々の再分配を促すために、今回の助成金のように物を導入して生産性を上げて、分配のパイを増やしていきたいという事業者の方が確か17%、そういった方々もいらっしゃる。人口が減る、人がとれない、そういった中でどういうふうに生産性を上げて経営を回していくか、さらに賃金を再分配していくか、そういうところは非常に難しいかと思うが、一つの選択肢としてぜひこれを使っていただきたいと思っている。 122 ◯宮本委員  非常に細かい話になるが、今までうちには100人欲しかったが、なかなかとれないから80人でやると。その代わり業務的には同じことを、売上げの維持を目指してすれば80人に分配できるから、1人当たりの所得というのは上がると。でも、会社としての労働分配という意味では今までと変わらないと。100が80になった。でも、その80のそれぞれの人たちが1.2倍の労働力になれば会社としての人件費は軽減できるが、所得は上がるというようなミクロ的な発想での考え方なのか。というのは、労働力が低下する中で、今そういった形でやっていくと、労働力という意味では100は80になるという前提で、そうすると、おのずと全体のパイとしては100は80になってしまうが、一人一人が1.1倍ずつ所得が上がれば、これは所得が上がったという認識で見ていくというような考え方でいいのか。 123 ◯副部長(労働政策)  いろいろな方とお話をさせていただいている中で、例えば、今まで営業部門ではなく物をつくることをやっていただいた方に、生産性の向上が図られる設備を投資することによってその方に営業に回っていただいて、新しい市場を開拓するとか、そのためにスキルを上げていただく必要もあるが、今まで広げられなかった分野にも手を伸ばして、新しい製品をつくったり、市場を開拓したり、そういったものにも取り組んでいきたいというようなことで経営を向上させて、所得を分配させていくという考えの方も非常に多かったので、今回このような形で設けさせていただいた。 124 ◯宮本委員  そういうことであれば、会社としていわゆる一人一人の所得を上げるという意味では効いてくるのかと思うが、マクロで見てどうなのかという話もあるし、かつ会社の内部で生産性が上がった、利益が上がったと、こういう状況の中でその分が確実に働いている方への所得につながっていくかというのは、私は少し疑問点もあるので、国がきちんとトラックするのであるが、県もしっかり見ていただいて、事業意図を果たされるように、「業務改善が終わって、会社がもうかったよね。」でないように、しっかり見ていただきたいというふうには思っているのでよろしくお願いする。 125 ◯山岸委員  アンテナショップの予算のことについて伺うが、アンテナショップ、10月から来年1月というようにここに記載されているが、10月からというのは10月何日からであろうか。 126 ◯産業政策課長  まだ日は決定していないが、10月の下旬ぐらいになるのではというふうに思っている。 127 ◯山岸委員  そうすると、10月下旬というと、足かけ大体3か月、2か月ちょっとぐらいでこれだけの販売業務を委託するのにそんなにかかるのか。それと、売上げ目標というのは持っているならそれと併せて伺う。 128 ◯産業政策課長  今回の期間限定アンテナショップの設置というのは、まず一つは顧客離れの防止というのがある。40万人ほど複数回来てくださっているお客さんがいるので、そういう方をしっかり維持していきたいということと、あと県内事業者の売上げ確保というのがある。これがおおむね1億円ほどの売上げがあるので、それをしっかり確保していきたい。特にこの冬場というのはカニとか、羊羹とか、福井ならではのものが結構いろいろあるので、そういうものをしっかり売っていきたいということと、あとアンテナショップの従業員、福井に来ていただいたりして、いろいろ福井のことをきちんと説明できる方々がいるので、この期間を空けることによる離職を避けたいということで、この3つのことでやるが、今回、アンテナショップの設置の時期が遅れて、間が空いたことによって、倉庫とかに一時的に物を置いておかなければいけないものがあって、そういうものを仮に23区のもっと賃料の安いところで借りるとしても、4か月間大体4,000万円ぐらいかかると。我々そういうふうな予想をしている。そのために残りの大体7,500万円ということになるわけであるが、そのうち1,500万円は大体売上げが上がってくると県のほうに返ってくると。そうすると、大体6,000万円で県内の事業者の方の売上げを1億円ほど上げていきたいということで、そういう中でこういう取組をしていきたいというふうに考えている。 129 ◯山岸委員  そうすると、これはまだ銀座ということだけで、場所は未定、まだ決まっていないと。銀座の何丁目何番地ということは決まっていないということであろうか。 130 ◯産業政策課長  場所は銀座の今回のアンテナショップのすぐそばで、並木通り沿いに場所が空いているので、一応そこを候補として議会が終わったらすぐに着手できるような形で今進めている。 131 ◯山岸委員  そうすると、アンテナショップという性質上、この売上げだけにこだわるものではないが、コロナ禍になってから、ここ2年半近く、売上げはどのような状態になっているか。 132 ◯産業政策課長  今まで、コロナ前、2019年はおおむね2.1億円ぐらいで推移しており、コロナ禍も何とかいろいろ頑張っており、2億円程度ぐらいで推移していたというふうになっている。 133 ◯山岸委員  そうすると、これはアンテナショップの性質上、福井が全部閉めたというわけにもいかない。どこかでやはり発信していく必要があるということと、もう一点は冬場にかけて、先ほどおっしゃったように、越前がに、それから、甘えび等々あるが、売上げの中身としてはやはりそういう海のもの、鮮魚等が売れるのか。それとも、お酒等が売れるのか。売上げとしてどういう傾向にあるのか、どういうものが伸びているのか、その辺りは分かるか。 134 ◯産業政策課長  基本的には、お菓子関係とか、そういうものが結構売れている。年間を通していろいろ販売している。  お酒もそれなりに売れているが、特に冬場のカニとか、魚介類関係の売上げが結構大きくて、今1億円というふうになっている。具体的にそれぞれ幾らかという数字は今持ち合わせていない。
    135 ◯松崎分科会長  ほかにないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 136 ◯松崎分科会長  ないようであるから、第63号議案の審査は終結する。  以上で、予算議案についての審査を集結する。            ────────────── 137 ◯松崎委員長  次に、委員会の審査に入る。  産業労働部及び労働委員会関係の所管事務について、各委員より発言を願う。 138 ◯北川委員  先日この常任委員会で視察をさせていただいて、広島のほうへ行ってきたわけであるが、それも併せてであるが、会派でも京都のジョブパークというところを視察させていただいた。そこは、ワンストップで就労関係の全てのものが1か所で、説明から交渉、手続、申請、全てが行われていくという、すごい場所だなと思いながら、もちろん就労であるから、大学生に対する就職支援も行うし、場合によっては子どもさんを持ったお母さん、そして、さらには障がいを持っている方の就労も併せてやっていくという、すごい場所である。  それで、1点は福井県にそういう場所というのを設置していく可能性、または、必要性というものをどのように感じておられるのかを伺うのと同時に、ぜひそれは必要だろうなということを提言していきたいと思う。  もう一点は、その中で広島のほうへ視察させていただいたときに、スキルアップ、リスキリングという、さらに自分のスキルを高めていくという、そういう制度がかなりしっかりと組み立てられているのを感じた。もちろんそれはIT関係も含めて企業、それから、個人、両方に対応するという形であったが、福井県ではどんな現状で進められているのか、その2点を伺いたいと思う。 139 ◯副部長(労働政策)  現状についてお話をさせていただく。一般の求職者の方へのフォローについては、福井労働局と連携して、商工会議所に人材確保支援センターを持たせていただいている。また、障がい者の雇用に関しては、今民間で一生懸命頑張っていただいている事業者様にお願いをして、そこのお手伝いをいただいている。また、女性については、女性の求職者に特化したものとして生活学習館、シニアの方に対してはUIセンターと同じ場所で、アオッサで運営させていただいている。それぞれの専門性であるとか、連携する相手方に応じた場所で運営をさせていただいており、しっかり1か所で受けてそこにつないでいくという役割でそれぞれ、場所は離れているが、そういう形で運営させていただいているところである。  それと、スキルアップである。これについては2つ考え方があると思う。1つは在職者に関するスキルアップ、これは中小企業産業大学校というところで、経営者の方、新採の方、中堅の方、それぞれのスキル、求められるものに応じて講座を開催しており、昨年度実績であるが、約550名の企業の方に受けて頂いて、スキルアップを果たしていただいている。  もう一つは求職者の方、これについては国のポリテクセンターというところと連携して、敦賀の産業技術専門学院、福井の産業技術専門学院でそれぞれ公的な訓練を、これも民間の事業者さんと連携しながら職業訓練をさせていただいているところである。 140 ◯北川委員  今挙げただけでも5か所ぐらいあるわけである。それが1か所で賄われていくという、この形というのは働き場所を見つけたり、自分がとにかく仕事というものに関わりたくてそこに悩みを持っていたり、前向きに取り組んでいる方にとってはとてもすばらしい窓口、入り口になっていくと思うので、5つのものを1か所にと、かなり難しいとは思うが、今の話で言うと、入り口は1か所である、窓口は1か所である。そこからいろいろなところへつないでいく形をとっていくということであるから、できるのはもうつなぐ、そこをできるだけ短時間に、スムーズに、楽に、その辺りを工夫していくしかないので、それに極力力を入れてほしいなと思うのと、やっぱり提言として、これからそれを1か所に集約していく、その方向だけはぜひ頭の隅っこに常に置いてやっていただきたいと思う。部長、よろしいか。 141 ◯産業労働部長  ジョブパークのお話も検討させていただいて、今の福井の現状と、あとその土地、土地によって交通機関のあるなしとかによってどういう形がいいかというのは、利便性という意味でもいろいろなやり方があると思うので、そうした面も含めて考えていきたいというふうに思う。 142 ◯西本(恵)委員  今回の予算案の中では物価高に対する支援がないということで、6月は幾つかあったが、要は今日も企業のいわゆる物価高というのが消費者物価高よりもかなり上がっており、二十数%ぐらい企業物価高が上がっているような話なども聞いている。  今、燃料費、電気代、または様々な資材高によって、円安もそれに加わっているというようなことで、今、県内の中小企業の皆さんの状況をどう見ておられるのかということをまず伺いたい。 143 ◯副部長  今委員指摘のとおりであって、それに円安の話もある。しかしながら、まず、状況については流動的な部分もあるということと、6月に対策を打たせていただいたということ、それから、6月に部長のほうから答弁させていただいたが、薄まきというか、幅広くお金をまくというようなことがなかなか財源的に難しいということもあって、今のような状況になっている。  いずれにしても、業況をお伺いすると、円安の影響がいいほうに出ているところもあって、一応まだら模様というふうには認識している。 144 ◯西本(恵)委員  正直言って私は円安の恩恵を受けているのは少ないと思う。やはり非常に厳しいところのほうが多いと、比率的に言うと。  あとは価格転嫁を進めていくためには、パートナーシップ宣言のこれを進めていくということであるが、これも今、県内でもまだまだ少ない状況だと思う。これを進めていくということはあるが、恐らく限られるだろうなと。これがどれだけ効果があるのかなというのもあって、私の肌感覚で言うと、だんだん企業は苦しんでいると、どんどんまたこれからも苦しんでいくだろうと。それと、先ほど畑委員の話もあったが、ゼロゼロ融資のいわゆる返済が始まって、来年3月ぐらいまでほとんどの企業が返していかなければいけないというような中で、これもどうなのかなという思いがあるが、今、信用保証協会にこのゼロゼロ融資によっていわゆる保証を受けている企業はどれくらいあるか押さえているか。 145 ◯創業・経営課長  コロナ関係のゼロゼロ融資が始まってからの利用件数であるが、約1万件というふうに聞いている。 146 ◯西本(恵)委員  返済を始めているところもあると思うが、来年、今のところ3月で無利子というのが切れるから、返済に利子がついていくというような形で聞いている。今、物価高、先ほどあったようにゼロゼロ融資の返済もあると、ますます今後中小企業が苦しんでいくのではないかなと思うが。もう一度お聞きするが、この2つの返済と物価高、中小企業、どんどん倒産件数とか廃業とか、そういうところが増えてくるような気がするが、どのように見ているか。今のところは大丈夫であるということをおっしゃってくれるのであれば、それはそれで結構であるが。 147 ◯創業・経営課長  6月議会の段階であると、大体1万件、先ほど申し上げた件数のうちの100件程度が条件変更の申込みがあったというふうに聞いている。それでもなかなか対応できないところもあるかということもあって、その保証料の条件変更の際の積み増しは6月補正予算でつけさせていただいたが、まだその利用件数は数件にとどまっているので、今のところは条件変更をするような返済に苦しんでいるというのは現場まではまだきていないというのが実感としてある。 148 ◯西本(恵)委員  正直言って、この6月議会であったこの予算というのは使いにくいと思うのである。潜在的に苦しんでいる経営者がますますこれから増えていく。これが目に見えるときになってからでは遅くて、そのときには雇用も維持ができなくなってくるというようなことなどもあるから、ぜひそこのところはしっかり注視をしていただいて、経済界とよく相談をしていただいて、特に中小企業である、零細も含めて。小さな企業は数十人単位とかたくさんあるから、少し声を聞いていただきたいと思うが、部長、いかがか。 149 ◯産業労働部長  指摘のとおり、コロナに加えて資源高騰であるとか燃料高とか、様々な状況変化がある中で、業種によってはまだら模様という話があったが、苦しいところがあるのは事実だと思っている。  そうした中で、どういう対策が必要かというのは実際の現場の声を聞きながらやるということは、指摘のとおり大変大事なことだと思うので、これまでも商工会議所や中央会、商工会連合会、大企業から中小、幅広い業界団体、あと個別の業種の団体、そうしたところの話を聞きながら、補正や対策など考えてきたが、これからもそういう姿勢は変わらずに、なるべく小まめに話を聞いて、それを施策につなげられるようにしていきたいというふうに思っている。 150 ◯西本(恵)委員  確かに企業に対して薄く、広く支援をしていくと、言い方は悪いが、限られた財源の中でばらまきというような形はなかなか難しいと。ただ、ほかの都道府県を見ると、電気代を補助したりとか、また、燃料代を補助してあげたりとか、様々な業種によって使われ方が変わってくるので、そういったものも注視しながら、何か支援ができないか、また、この状況を見ながらぜひともそういった支援策を考えていただきたいと思うので、よろしくお願いする。 151 ◯山岸委員  県内の経済について伺うが、資料1の福井県内経済・雇用情勢で鉱工業の生産指数を見てみると、平成27年を100と見た場合、繊維、そして観光業、非常に低迷していると言わざるを得ない。特に、繊維に関しては、本県経済を担う、それくらい一時盛んな産業であった。しかし、今繊維産業は非常に壊滅状態に近いというような言葉が出てくるぐらいひどい状況だと言われているが、特にコロナ禍において、私の知っているところで、ウェディングドレス関係の生地をつくっているところが、コロナ禍でもう結婚式がほとんど行われていない、非常に数が少なくなったということで、非常に大変だと。繊維全般にこういうことが言えるのであるが、福井県の繊維というのはずっとこのような形でこれからまだ推移するのか。県の工業技術センターのほうでもいろいろまた新しいものの研究等もしていて、何か手を打たなければいけないなというふうに思うが、繊維産業に関して現在の所見と今後の対応策があったら教えてほしい。 152 ◯副部長(産業技術)  繊維産業の現状についての課題、また今後の対策について、おっしゃるとおりに、まず、福井県にとって繊維産業は基幹産業だと思う。働いている人、製造業の約2割は繊維産業に従事されているし、事業所の数も大体2割くらい、また売上げのほうが最近は電子デバイスなど、新しいものが増えているので、1割ちょっとぐらいになっているが、ただ働いている方、また裾野が非常に広くありますし、また全県的にこの産業があるので、基幹であるのは間違いないと思っている。  そのような中で、福井の繊維産業、確かに今事業所の数がだんだん減ってきており、4人未満を含めると1,000ちょっとぐらいまで下がったかと思う。一時は3,000ぐらいあったという時期もあったわけであるから、大幅に減少したと。  ところが、一方で、それを売上げで割り返してみると、決してこれは減っているわけではなくて、力のある繊維事業者というのも多々あるというのも事実かと思っている。実際に染色関係なんかで新しく事業を伸ばされているところ、また、福井は衣料が強く、7割ぐらいが衣料かと思うが、おっしゃるとおり、新しい技術を利用した産業資材分野で業績を伸ばすところもある。  ただ、全般的に申すと、産地の中でこれまで川上、川中、川下といろいろ言われてきたが、特に川中のところで量産定番品をおつくりになっているところが大変苦しくなってきているのも事実かと思う。  一方で、その中で生き残ったところ、例えば撚糸産業のように、同業者が廃業した結果、その仕事がそこに集中しているという事業者も出てきており、そういったところは逆に人件費を上げて、しっかりと人を雇用してやっていくというところも出てきている。  大事なことは売れるものをこれからどうやって作っていくかというところの一点になろうかと思っている。この4月から夏場にかけて、ヨーロッパ方面の衣料系が非常に回復しているので、競争力をお持ちの機能性の生地をお作りになる、もしくはその糸を確保されるところは業績を今伸ばしてきており、フル生産の状態が入っている。ただ、人が少ないと別の意味もあるわけであるが。  あと若手が出てきたというのも事実かと思う。これまで産地としてお付き合いのなかったところがグループを組んで、自分たちのお客さんをお互いに紹介することで販路を開拓していくという流れも出てきているところがある。  また、世界的な流れを見ると、これからリサイクルの問題であるとか、SDGsの問題、また、脱炭素、こういったものに取り組んでいかなくてはいけない。いろいろな課題を持っているのが繊維産業かと思う。  そういう中で、我々福井県としてはまず人材の育成のところに力を入れていきたい。あと商品開発についても、これは工業技術センター、衣料、非衣料、いずれの分野においてもそうであるが、商品開発、これが福井の強みだと思うし、機能性を伸ばす、数値化して相手に説得力を与えるといった製品を世の中に出していきたいと。また、それを実際に売っていくと、販路の開拓のところでしっかりやっていくと。なかなかコロナの中で海外に出張して活動するという機会が減ってきていたので、そういったことをこれからもう一度どんどんやっていきたいと思う。  あとは、若い方々の活動をしっかりと応援する。業界団体でなくても、任意のグループに対してもいろいろな支援をこれからも検討したいと思っている。  もちろん中小企業の皆さんを行政としてしっかり支えないといけない部分が多々あるので、我々はものづくりの県で、技術力がほかの県より最も優れているかと思うので、そこの後押しを工業技術センターを中心にまたこれからもやっていきたいと思うし、産学官、新しい研究所もこちらに来ていただくことになりましたので、そういった知見もつけていきたいなというふうに思っている。 153 ◯山岸委員  今日の福井県を支えてきた立派な基幹産業であるので、これからもしっかりといろいろな形で支援を頂きたいというふうに思っている。  それから、今人材の話も出たが、有効求人倍率2.1倍という数字が出ている。この数字だけ見ると非常に人手が足りない。さらには福井県の企業がどんどん成長して人材を求めているのだということも言えるが、有効求人倍率が2.1倍だから失業者はいないというふうに考えては駄目だと。中には雇用のミスマッチ、就職はしたいが、自分の希望する働きたいところがないから失業中だと。その一方で、3K、6K、9Kと言われた時代もあった。そういう3K的な仕事は今の若い人はなかなか就かない。これを見てもやはり建設、運輸というのは非常に状況が悪いというようなことを考えてみると、特に技術系の高校の卒業生は金の卵だと言われる時代になっている。今の福井県の高校新卒の県外へ流出する就職者というのはどれくらいおられるか、その辺をつかんでいるか。 154 ◯副部長(労働政策)  申し訳ない。今、その数字は持ち合わせていない。 155 ◯山岸委員  後ほどでも分かる範囲の中でお知らせをいただきたいというふうに思う。  それと、雇用のミスマッチということを申し上げたが、県内の失業率というのはどれくらいあるか、その辺りの情報はあるか。 156 ◯副部長(労働政策)  総務省が調査している3か月平均であるが、直近で1.7%、これは全国2.7%に比べて低い数字である。数で申すと約7,300人が失業者というふうに統計上頂戴している。 157 ◯山岸委員  1.7%という数字は全国と比較しても福井県は非常に低いというふうに思っている。非常にありがたいなというふうに思っている。  それから、先ほども申したが、建設、運輸で特に人手不足が続いているということであるが、コロナ禍にあって、建設というのは福井県は今新幹線、中部縦貫、それから、足羽川ダム等々で仕事が非常にある県である。そういったことでは今建設業は非常に潤っているというふうに考えているが、これも後継者が非常に少なく、もう若い人ではほとんど就職希望者がいない。先ほど高校卒の県外へ就職する数をお聞きしたが、ある業界に聞くと、福井県のある業界で新卒が一人もとれないというような状況があるそうである。その業界も大体分かっており、県内企業と県外企業と給料、それから、福利厚生の面を比較されると、やはり若干県内企業は県外企業者よりも見劣りするというような面もあって、これはもう業界を挙げて努力していかなければいけないというようなことをおっしゃっていたが、これもやはり非常に問題である。というのはこの間のような災害があった時に、特にライフライン、電気、水、これは待ったなしなのである。だから、この辺の業界をしっかりと支えていかないと、大雪が降ったときの除雪のように、もう本当に生活ができないというようなことになる。そういったことで、これから私は水道であり、電気であり、それから、設備であり、管工事であり、そういう業界ももっと地元の生徒、新卒をどんどん採用していけるような企業になってもらわないと困るし、また、こういった会社も非常に若い人材を技術の研さんからしっかりと教育をしている。そういったことでできる限り業界の声を聞いてほしい。というのは、こういう業界の陳情というのはほとんど土木のほうに集中するわけである。であるから、なかなか理解いただけない面があるのかもわからないが、こういった業界、これは部局横断であるから、土木に陳情した内容はこの部局は知らないということではなくて、そういったことの陳情、要望、要請があったら必ずこういった部局にも反映をしていただきたいなというふうに思う。今後のそういった業界の育成、産業全ての育成に当たって、所見があったらお聞かせ願う。また、意見を聞いて、私も業界のほうへお伝えをしたいと思うのでよろしくお願いする。 158 ◯産業労働部長  おっしゃるとおり、陳情という意味ではなかなか建設業界の方に直接お話をする機会が少ないのは事実であるが、全庁的に対応していきたいと思うし、先ほどの人手不足の話でいくと、やはりおっしゃるとおり、建設とか運輸とか、どうしても人手が足りていない、有効求人倍率も10倍近い状況だと聞いている。おっしゃるとおりミスマッチが起きているのはまさにそういうところであって、失業者がいるけれど有効求人倍率が高いところがあると。失業されている方をなるべくその業種のことをきちんと分かってもらって、最初から3Kだから嫌だみたいなイメージで考えるのではなくて、実態とか知ってもらう。有効求人倍率が高くて、人手不足で苦しんでいる業種に人を動かす労働移動みたいな話も今、労働政策課のほうでやらせていただいているので、そういったことをやるに当たってはやはり業界の声というのを反映するのは大事だと思うので、きちんと心に留めてやっていきたいというふうに思う。 159 ◯松崎委員長  ほかにないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 160 ◯松崎委員長  ないようであるから、所管事務の調査は終結する。            ────────────── 161 ◯松崎委員長分科会長)  以上で、産業労働部及び労働委員会関係の審査を終わる。  ここで休憩する。2時10分に再開する。                               ~休  憩~                農林水産部関係 162 ◯松崎委員長分科会長)  休憩前に引き続き、委員会を開く。  これより農林水産部関係の審査に入る。  それでは、本委員会における所管事務の調査及び予算決算特別委員会に付託された予算議案のうち第63号議案の農林水産部関係分を議題とする。  理事者より議案の説明を求める。  なお、特に報告すべき事項等があれば併せて報告願う。       〔農林水産部長、別紙「産業常任委員会・予算決算特別委員会産業       分科会農林水産部長報告説明要旨」に基づき、以下のとおり説明〕 163 ◯農林水産部長  本常任委員会及び予算決算特別委員会に付託されているのは、農林水産部関係の予算議案であり、その内容については、さきの全員協議会で説明申し上げたとおりであるので、よろしくお願いする。
     それでは、報告事項について申し上げる。  初めに、令和4年8月の大雨による被害について申し上げる。  先月4日から5日にかけての大雨によって、農業については、丹南、奥越、福井の各地区において、水稲やソバの圃場の浸水、冠水や土砂流入が発生し、農作物や農業用機械等に1億円を超える被害が発生したほか、農地や農道、用排水路などの農業施設に約62億円、林業等ののり面や路肩の崩壊、林地からの土砂流出など、林業施設に約40億円、勝山市や南越前町の水産関連施設に約0.6億円の被害が発生している。  一日も早い復旧に向けて、先月26日に農林水産大臣を初め、国に対して十分な復旧予算の確保や財政措置、迅速な災害査定の実施などを強く要望した。  また、先月12日に被災農家の相談窓口を農林総合事務所やJAに設置し、今月6日には農業経営支援基金(災害資金)の受付を開始した。  県としては市、町とともに国の災害復旧事業を活用しながら、農地や農業用施設、林道などの復旧工事に全力で取り組むとともに、被害を受けた農業者や漁業者に対して被災した農業用機械の修繕に要する経費や養殖場の取水設備の復旧、種苗等の購入に要する経費を支援するなど、早期の生産活動再開を後押ししていく。  次に、資源価格高騰対策について申し上げる。  先月9日に林業及び畜産業、水産業の関係団体と意見交換会を行って、ウクライナ侵攻や円安に伴う資源価格の高騰による配合飼料や漁業用資材の価格高騰が畜産農家や漁業者の経営を圧迫している厳しい現状を伺った。  安心して畜産業や漁業を営めるよう、配合飼料の購入支援を継続するとともに、新たに魚箱や氷の価格上昇分を支援するなど、きめ細かに対応していく。  次に、農業について申し上げる。  いちほまれについては、今月2日から刈り取りが行われ、収穫量は昨年より1,000トン多い7,000トンを見込んでおり、来月1日からは新米を販売する予定である。  県内外でのいちほまれの認知度を高め、さらなる販売拡大につなげるため、今年は新たに鈴木福さん、誉さん兄妹によるCMを制作し、本日、知事も出席して、東京でマスコミ向けの発表会を開催している。今後、首都圏を中心に、中京、関西圏等でも放映するほか、JR駅構内でのデジタルサイネージ広告や山手線のラッピング電車の走行、また、量販店や百貨店、特に今年度から新たに全国に350余りの店舗をもつイオンリテールと連携した大規模なフェアを行うなど、様々な形でいちほまれを発信していく。  続いて、3ページの「全国農業担い手サミットinふくい」については、全国から約1,600名の参加のもと、来月20日、21日の両日に開催する。  本大会では本県の農業の魅力や優れた農畜産物をPRするほか、サンドーム福井での全体会、県内各地の交流会等を通じて就農支援に関する農業者間の連携を深めていく。  併せて高校生や大学生など、県内外の就農希望者の現地見学ツアーを行い、本県での就農につなげていきたいと考えている。  次に、林業について申し上げる。  令和6年秋に開催予定の全国育樹祭については、先月31日に知事を会長とする実行委員会を設立した。今後は令和5年度の基本計画及び実施計画の策定を目指し、協議を進めていく。  また、大会テーマやシンボルマーク等を決定、活用し、県民の森づくりや県産材活用の機運を高めるとともに、森林を守り育てる大切さと福井の魅力を全国に発信する大会となるよう、準備を進めていく。  次に、水産業について申し上げる。  北陸新幹線で首都圏へ輸送しているふくい甘えびについて、5月から6月に実施した第1弾に引き続いて、底曳網漁解禁に合わせて今月29日から第2弾を開始する。今回は飲食店での提供のほか、高級スーパーで開催する福井フェアでも販売していく。  また、「越前がれい極」についても今月から首都圏の高級和食店に刺身用の鮮魚を提供する。ふくい甘えびと同様、新幹線開業に向けて県産水産物の認知度を高め、ふくいの食の魅力向上を図っていく。  三方五湖の天然ウナギについては、6月に放流した300キログラムの稚魚の追跡調査を進めており、8月末までに7回調査を行い、250グラムの出荷サイズ以下、370尾を捕獲し、このうち10%に当たる40尾が放流したウナギであった。放流時の平均体重36グラムから61グラムと大きくなっており、放流後の成長が確認された。今後も調査を続け、放流効果を検証していく。  次に、農林水産物の販路拡大について申し上げる。  県産品の消費拡大については、県内250の食品スーパー・直売所などに協力いただいて、今月1日から11月末までに「福井産 食べて当てようキャンペーン」を展開している。  また、県民の皆さんに福井の豊かな食文化、これを支える農林水産業について知り、味わい、体験していただくイベント、ふくい農林水産まるごとフェスタを11月12日、13日の両日、県産業会館で開催する。今年度はブランド食材、ふくい甘えびと越前がれいをつかったクッキングショー、若狭牛や越前がになどの炭火焼コーナー、米粉を使った菓子や麺類などの加工品販売などで魅力的な企画を用意し、本県の食をPRしていく。  併せて今年で16回目となる全国高校生食育王選手権大会の決勝大会を開催し、食育先進県福井を全国に発信する。  最後に、令和4年度の農林水産部の政策トライアル予算の取組状況について説明する。  お手元の令和4年度政策トライアル枠予算取組状況2ページを御覧いただきたい。  農林水産部としては、現在4件の事業に取り組んでいる。  1件目はフィッシュパスアプリやドローンなど、ICTを活用した内水面の漁業管理やカワウの被害対策の効率化を検証するものである。  2件目は中山間地域の農業について、草刈りなどの作業に市街地の住民等が参画する援農体制である、ねこの手クラブを活用した所得向上効果を検証するものである。  3件目は県産材のさらなる利用拡大を図るため、アジア圏内において県産材製品の需要調査を行うものである。  4件目はふくい林業カレッジにおいて、高性能林業機械の操作訓練のためのVRシミュレーターを試行的に導入し、カレッジ生の技術向上への効果を検証するものである。  報告事項は以上である。よろしくお願いする。 164 ◯松崎委員長分科会長)  説明は終わった。  審査は分科会、次に委員会の順序で行うので了承願う。            ────────────── 165 ◯松崎分科会長  まず、分科会の審査に入る。  予算議案のうち、第63号議案の農林水産部関係分について、各委員より発言を願う。ないか。 166 ◯西本(恵)委員  予算案説明資料11ページの内水面災害特別支援事業について伺うが、勝山市のあまごの宿に私も行ってきて、多くの養殖業などで死滅しているという状況を見せていただいた。  その中に、ふくいサーモンの稚魚も養殖しているというようなことであった。その主人に聞いたところ、県内では2件やっているというお話を聞いたが、そこの稚魚がなくなってしまうとふくいサーモンの出荷にも及んでくると思うが、その影響をどのように考えられているか伺う。 167 ◯副部長(水産)  あまごの宿でふくいサーモンの養殖用の稚魚をつくっているし、もう一つは大野市の宝慶寺で福井中央魚市が生産をされているという2つの施設があって、あまごの宿で大体3,000匹ぐらい稚魚がいたが、今のところ2,000弱ぐらい残っているのではないかなというふうに思っている。それについては秋まで育てていただいて、11月にその分について海に出して養殖をしていただけるというふうに思っている。  また、若干死んだ分については、可能であれば県外から種苗を購入して海に出すまで育てていただくということも今計画はしている。 168 ◯西本(恵)委員  これを見ていると3分の1の補助ということで、非常に復活するのに大変だなと。大雨が降った3日後に行ったが、すごくたくさん死んでいる状況などを見て、これは本当に大変だなと。また、野津又川から取水する部分も壊れていて、ここら辺でも厳しいなと。実はそこの部分というのは野津又川は普通河川で、ここは土木部の関係になってくるが、一級河川ではないから国の支援がもらえない場所になっているということで、あまごの宿として取水の部分が壊れたりしているので、ぜひ復活できるように頑張っていただきたいと思う。県のほうでも支援していただきたいと思うのでよろしくお願いする。 169 ◯畑委員  予算案説明資料11ページの上にある漁業用資材高騰緊急対策事業について、本当に肥料も燃料も上がっていて、久しぶりに漁業に対する支援策が出てきたのかなと思っているが、この間、テレビでも新聞でもやっていたが、定置網が損傷したと。何が原因かというと、冷水塊があるとか、それで、1ノット以上で急潮が起きている。そういうことが原因だということで、漁業協同組合も被害状況も含めてお願いに来ているかとは思うが、今どれほど理解をされているのか。やはり定置網というのはもう完全に対策をしてあげないと駄目ではないかなと思うが、ここには資材高騰の緊急対策事業しかない。これはこれでやってもらわないといけないと思うが、やはり観光も含めて、地域の活性化とか、それから就業支援も含めて、この定置網の支援は緊急対策として私は必要だと思うが、これは今どんなふうに認識をされているか、まずそこを伺う。 170 ◯副部長(水産)  定置網について、新聞、それから、テレビの報道で急潮による被害が発生しているということは県としても知っている。現時点では越前町の米ノと小樟の定置網組合2つが被害を受けているということで、約3億円弱の被害額というふうに聞いている。  発生について、水産試験場で調べたところ、委員が言われるように、福井県沖合に冷水塊、冷たい水である、10度以下の水があって、そこがあるために西から流れてくる対馬暖流が流れていくときに狭められて流速が速くなるということで急潮という潮の流れが速い状態になるというふうに考えている。  これについては、被害状況はまだ確認中というところもあって、まだ潮が速いということで、全てについて網を引き上げていない、それから、状況を確認できていないところもあるので、まずそれを調査しているところである。  その上で、直ちに直すというだけではなくて、急潮については対策も取らないといけないので、次につくる網については急潮の被害を受けにくいもの、網の構造であったり、網目の大きさ、それから、設置場所、水深帯なども含めて検討が必要かというふうに思っている。それが分かった時点で予算が必要であれば予算化していきたいというふうに思っている。 171 ◯畑委員  対応はするということであるが、どうも時間がかかっていくのかなと理解をしている。今底曳きはカニでやっているが、定置網はもう底曳きと同じぐらいに地域になじんだ漁業であり、これは越前町、あるいは越廼でも鷹巣でもやっているが、その地域の一つの就職支援という、そこで生きていくための漁法で、やはり雇用の受皿にもなっているから、早く対応しないと続けられなくなってしまうかなと。だから、調査する以前に、安心をまず与えること、これはきちんと対応するという姿勢を見せないと私は駄目だと思うのである。漁業の共済掛金なんかもあるみたいであるが、掛金が高くて入れないとか、今まで鷹巣沖でもそういう急潮による被害があったが、あまりうまく対応されなかったように聞いている。ここで頑張ってやれよというみたいな感じで。であるから、漁業災害補償法などの整備も大事であるが、自然災害における救済といったものについては間髪を入れずにしてあげないといけないと思う。調査もさることながら、この間も台風が来て、破れた漁網なりがみんな海の中でずっと散らばっていく。環境破壊も大きくなるので、ぜひとも網を上げることの支援とか、そういったことも含めてやっていただきたいなと思う。 172 ◯副部長(水産)  委員指摘のとおり、定置網については県内で20か所ぐらいで行われており、水揚げは年間大体6,000トンから8,000トンぐらいあって、県内の漁獲量の半分以上を占めるということで、大変重要な漁業であるというふうに認識している。  それから、一つの定置網で多いところであると20名ぐらい乗組員がいるので、雇用の面でも地域としては非常に重要な産業であろうというふうに思っているので、復旧については定置網協会、それから、各組合と相談して早急に対策を考えていきたいと思っている。 173 ◯畑委員  エビやカニ、そういったものを今ふくいブランドとして新幹線で売りに行くという、それはいいことだと思う。定置網ではブリやアジやサバやイワシなど、そういったものをとるわけである。これは県民の食卓へのっていく、新鮮なものがのっていく、そしてまた、民宿で提供される、非常に福井のお魚は新鮮でおいしいという評判が観光客からも来るわけである。だから、そういう意味でも福井県が潤うための食材として大きい要素を持っているので、この定置網が継続してやっていけるように、そして、安心してできるように、どこへ定置網をつけたらいいのかとか場所の設定も含めて研究機関とも連絡を取りながら対応していただきたいと思う。要望しておく。 174 ◯西本(恵)委員  関連で、小樟と米ノ、越前町のいわゆる小樟のほうが厳しいという話も聞いていて、米ノのほうはもしかすると修復も可能かなと聞いたが、新聞で見ていると両方とも同じ金額ぐらい被害が大きいということで、大変だなという思いがある。  それで、今畑委員からもあったように、保険に入れるならいいが、高いから入れないと。今おっしゃったように、自然災害である。いわゆる急潮と言っていたが。そういう意味で言うと、大雨とか、そういった災害と同じような位置づけになるのではないかと思う。これを復旧するためのお金をそれぞれの地域が持っているかというと、実は持っていないという話も聞いている。だから、復旧するのに1億7,000万円から2億円ぐらいそれぞれにかかるとしたときに非常にこれは厳しいというようなことなども聞いており、早く安心感を与えるために、ぜひとも早く調査をしていただいて、県としては国にも言うような話も聞いてはいるが、国と県とで力を合わせてぜひとも支援をしていただきたい、予算を組んでいただきたいと思うので、要望で結構であるのでよろしくお願いする。 175 ◯小堀委員  予算案説明資料9ページの2番と3番に、土地改良の施設の電気代高騰によるとあるが、実際土地改良の電気代の高騰というのは3割、4割、5割ぐらいかな、もうむちゃくちゃな上がりようである。それをこれで十分な補填ができるのかどうかお尋ねする。 176 ◯農村振興課長  電気代の高騰というお話があったもので、関係する土地改良区さん等に聞き取りをして、今年は渇水もあったもので、運転時間が短かったり、契約形態のことでいろいろばらつきはあるが、最大4割程度上がっているというのもあったので、今回この地域水利施設活用事業と基幹水利施設管理事業では4割程度の金額の増加を見込んで計上している。 177 ◯松崎分科会長  ほかにないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 178 ◯松崎分科会長  ないようであるから、第63号議案についての審査は終結する。  以上で、予算議案についての審査は終結する。            ────────────── 179 ◯松崎委員長  次に、委員会の審査に入る。  農林水産部関係の所管事務について、各委員より発言を願う。 180 ◯山本(文)委員  まず、農業人材の確保、育成ということでいろいろと計画をしているが、ある本によると、2040年には農業従事者が半減するだろうと、こういうことを論説している。そういうことに対しての考え方とその人材育成確保ということがこの今の県のやり方で大体間に合うか、対応できると思うか、どうであろうか。 181 ◯園芸振興課長  農業関係の人材においては水稲と園芸それぞれ考え方を2つ持っており、水稲についてはもちろん高齢化、離農もあるが、今規模拡大とか、省力化によって、少ない農業者数で大きな面積を行うという形を考えて人材の確保を行っている。  一方、園芸については新たに始められる新規就農者の方が今園芸カレッジ等でも多く来ているが、こういった方が入っているということで、5年間に必要な農業者についてはそれぞれ300名必要だと県のほうでは算出している。これは令和元年から計算しているが、そういったことで、年間水稲、園芸、それぞれ60名、計120名の新規就農者を確保するためにこれまで誘致活動を行っており、令和2年度、令和3年度についてはそれぞれ120名を今達成している状況となっている。 182 ◯山本(文)委員  農業問題は非常に深刻で、真剣に考えないといけないと私は思う。ウクライナの問題が出てから、自給率のこともやかましくいって、食糧安全保障のことで、何とか自国のことについては自国で賄える食料生産、これは肉やら、果樹・野菜類やら、米やら、全部含めての話であるが、50%もまだ達していないのではないか。日本は自給率何%ぐらいか知っているか。 183 ◯流通販売課長  国全体で令和3年度の概算でいうと38%カロリーベースであるというふうに聞いている。 184 ◯山本(文)委員  そういう状況の中で、今福井県の農業を見ると、ほとんど農業というと米づくりである。米づくりがほとんどであるが、米の値段が毎年どんどん下がってくるということで、米づくりにも意欲がなくなって、後に田んぼを荒らしてしまうのではないかなという心配があるが、米の価格というのはどこで決まるのか。 185 ◯福井米戦略課長  お米の価格であるが、最終的に消費者が手に取る価格がずっとさかのぼって農協の買取価格であったり、卸業者が買う相対価格になる。今市場にお米がどれだけあって、お米を求めている消費者がどれだけいてというこの需給のバランスが結局販売価格になって、さかのぼって農家の手取りの価格になるということである。 186 ◯山本(文)委員  今もう収穫時期になった。収穫時期になると生産者に配分するものとして暫定的にJAが価格を決めるのではないかと思うが、これはどういう計算の中でやるのか、ある程度今年の米価がこれだけということで決めてかかってやるのか、どうであろうか。 187 ◯福井米戦略課長  大方の農家の皆さんに農協が提示する概算金であるが、新米がとれるからと急に話をするのではなくて、春先からずっと農協が卸業者といろいろ交渉をされている。その中で折り合いのついた価格が卸に対するJAからの流通価格、それから農協の倉庫代とか電気代とかを少し引かせてもらった価格が概算金として提示される。なので、ある程度、卸業者と農協の間で折り合いのつく価格の話である。
    188 ◯山本(文)委員  かつてコシヒカリは福井県が原産、そして、新潟県が主力米として生産すると位置づけをした。いかにも新潟が原産のような話がずっと伝わってきているということで、新潟の中でも魚沼産の米が最も高く人気があるが、魚沼産の米の価格と福井県の生産地のコシヒカリとの差というのは知らないか。 189 ◯福井米戦略課長  今年の概算金でいうと、福井のコシヒカリが今1万1,200円で農家に提示している。それから、新潟の一般コシヒカリが1万3,700円であるが、魚沼は正確な数字は今出てこないが、確か1,000円弱上だと思う。だから、福井のコシヒカリと比較して2,000円強差があると思っている。 190 ◯山本(文)委員  部長、これは私が土地改良のパイプラインのことで、農林水産省へ要請活動に行ったときに持っていったグラフである。この赤いところが福井県のパイプラインのきれいな水で作った米、この青いところの福井県よりはるかに小さいのが魚沼産のコシヒカリ、福井県の主婦を集めて試食会をした。そうしたら、こういう数字が出た。これをこのまま農林水産大臣に持っていって、そして、こういう成果が出たのでパイプラインの予算をうんとつけてほしいということで、そのときは政権が民主党に替わって、土地改良の農業関係の予算をうんと削られたときである。そして、もう対前年で10%とか15%ぐらいのとき、私のところだけは要求どおり100億円つけてくれた。そのときの鹿野農林水産大臣にこれを持っていったら、「こんなもの本当なのか、作ったのではないか」と言った。「大臣、ばかなことを言うたらあかん」と。「少なくとも大臣のところへ持っていくのに作ったものを持って行って、あれは作り事やと言われたときにどうなるのか」と言ったら、「それもそうだな、それなら言うとおり100億円をつける」と、100億円つけてくれたのである。それだけ大衆が認めて福井県のコシヒカリのほうが魚沼産よりもおいしいという位置づけをされたのである。そういう実績があって、しかも新鮮な水で雑排が入ってこない。川の水だといろいろな有害物質も入ってくるかもわからないが、水道の水と一緒のものが入ってくる。それで栽培しているのである。この位置づけとやりようによっては米屋さんが高く売る大きな材料になると私は思っている。そういうことを誰がするかということも含めて何か考えはあるか。 191 ◯農林水産部長  先ほど福井米戦略課長からもお答えしたが、米の価格は難しいところがいろいろあり、最終的には消費者の方がどれだけ判断してくれるかと。あとはその値段である。値段がそのおいしさに見合う値段というのを消費者にどう考えていただくかと。それは実際このいちほまれを売る中においても同じような苦労というのをしているわけである。我々としてもパイプラインの有効性、例えば今回の災害被害は受けたが、先ほど委員がおっしゃるような、食の安全性の部分であるとか、あと水の冷たさの部分である、そういったこと、あとさらにこれからはスマート農業を進めていく中でも、パイプラインの有効性というのは我々部内でもいろいろな議論をする中でこれは必要なものだなというのはよく認識している。  そういった中で、今福井米全体をいかにどう高く買っていただけるか、もう今この時世、本当にお米が余っているので、お米の値段がまず守れるかどうかというのが一つ大きなポイントになっている。今回も先ほどあった卸業者との話をする中で、このままではお米を再度作ってくれる人がいなくなってしまうというのを卸さんとかも心配して、各JAも今回いろいろな事前の概算払いである、この概算金についても大分高い金額でいけないかといろいろと検討しながら今やっている状況である。  我々農林水産部としては、そういったJAとの話合いとか、卸との話合いもあるが、最終的には消費者の方に高く買っていただけるようどうしたらいいかということを常に考えていかないといけないというふうに思っている。 192 ◯山本(文)委員  一般の消費者の皆さんを集めて試食会をするというのは大きな影響力がある。そうすると、福井県が今東京のホテルへ持って行って売ったりとか何とかって、ほとんど広がらない。やっぱり米屋さんが主催で消費者を集めて試食会をするとか、そういうことをして、そして、その明暗を分ける、また、いいか悪いかの判断を消費者にしてもらうということで、必ず成果が出る。パイプラインのきれいな水で、しかも福井県の米がおいしいということの位置づけがなされたら自然と売価も上がる、そして、米の価格が上がれば意欲的に取り組むという農家も増えると。このままいくとじり貧になってあとどうなるかというと恐ろしい感じが私はするが、そう思わないか。 193 ◯農林水産部長  実際に人口が減っている中で、お米の消費というのはどんどん減っていくという事実がある。一方で、委員がおっしゃるとおり、福井のお米というのは食べていただくと買っていただけると、そういった話もあるので、我々も店頭販売というのは力を入れてやってきた。そういう中で、今コロナ禍があって、店頭販売をやれないという時期がずっと続いており、それが今、今年辺りからもう再開できるようになってきたので、店頭販売についても消費者の方にちゃんと手にとって食べてもらって、選んでいただけるように、それが最終的には価格の向上につながるので、そういった取組はしっかりしていきたいというふうに思っている。 194 ◯山本(文)委員  1万町歩のところのパイプラインに2,000億円投じたのである。国の予算がほとんどであるが、それぐらい大きなお金を投じて、立派に作り上げたパイプラインの米をその福井県の一地域であっても、それがいい条件で取引されるようになれば、福井県の米がおいしいというイメージがつくのではないかと思う。であるから、それを何とかしてやって、そして、これを価値のあるものに仕立て上げるということで、魚沼産の下にいることが私は納得できない。魚沼産の上を目指していくと、これはひとつどうであろうか。意思を固めて一遍やってみることはできないか。 195 ◯農林水産部長  先ほども申し上げたとおり、お米の価格というのは最終的には選んでいただいて、特においしさで決まっていくものである。その中で、我々もいちほまれもコシヒカリも含めて、福井のお米がおいしいということを分かっていただいて、少しでも高く、それは魚沼だけが目標ではなくて、今はお米の業界もいろいろと新しいブランドもどんどん出てきているし、そういった中で福井のお米が選ばれるよう常々努力していきたいというふうに思っている。 196 ◯山本(文)委員  今、農家の人が汗水流して仕事をしているのを見ると涙が出るほど残念な思いとかわいそうだなという思いがもう頭から離れない。であるから、皆さん方もひとつ何とか福井県の農業を上向きにさせる、将来性あるものに仕立てるということで、米のみならず、野菜も果樹も肉も含めてひとつ底上げをしてもらうように一致団結してやってもらえないかと思うが、どうであろうか。 197 ◯農林水産部長  私も部長になってから常々部内のほうでもいろいろと話をしているが、やはり新幹線の開業は一つ大きな機会であると。我々も都会の人たちに聞くと、福井のお水はおいしい、お米はおいしい、魚はおいしいと、そういう声はどこからでもお聞きする。新幹線を契機として、福井の農業者、畜産業者、水産業者、林業も入るかもしれないが、そういった方々がこの福井のおいしさということを武器にしてより高く、いろいろな農林水産物を売っていけるように、JAとか、漁協とか、あとは各自治体の農業者さんや林業者さん、水産業者さんとそういったことを体感、実感できるように、いろいろな作戦をこれからも練っていきたいと思っている。そのために農林水産部を挙げて頑張っていきたいというふうに思っている。 198 ◯山本(文)委員  お願いする。 199 ◯小堀委員  今ほど山本文雄委員から心血を注いだパイプラインのお話を聞いたが、今度の台風で鳴鹿の堰は相当なダメージを受けた。どれぐらいの被害額があったのか。 200 ◯農村振興課長  今概算で約3億円ほどと聞いているが、細かい金額については現在算定しているので、詳細な設計や積算がまだの状況であり、今引き続き作業をしている。 201 ◯小堀委員  聞くところによると、堰を解除すればあの被害はなかったのではないかという話がある。というのは、下流に釣り人がいたから。これはもっと事前に気象情報を把握して、下流の釣り人に安全避難を促して、堰を早めに対処するということはできなかったのか。 202 ◯農村振興課長  今回の被災の原因については、急激な雨によって河川の増水もそうであるし、流木等の大量のごみや土砂等が取水口のほうに流入して、除塵機のほうが破損したものであって、操作のほうについては、土地改良区ではない、国のほうの操作になるが、今回は急激な雨でごみが流入したものであって、堰との関係というのは今のところそういう問題ではなくて、大雨によるものだと思っている。 203 ◯小堀委員  それと、今、もうかる農業というのを知事も公約のとおり目指しておられるが、今農業法人が県内にどれくらいあって、そこで黒字の農業法人と赤字となっているところと、どれくらいの数があるのか、分かっていたら教えていただきたい。 204 ◯園芸振興課長  特に令和3年度、米価が下がったということで、経営的には皆さん、収入保険で一部補填はされているが、かなり苦しい状況というのは聞いている。  今、分かっていることだけお伝えすると、主に農業経営については法人化及び任意の生産組織については約1,300組織ある。今回、令和3年度に下がった米価を中心に、所得の補償については、収入保険については21億円、もう一つ、国のならしという制度については8億円、各組織に支給されている状況となっている。それで、令和3年度の米価下落の補填については行われている状況となっている。米価の下落分の9割の補填となっている。 205 ◯小堀委員  基本的にはもうどこで聞いても、米の価格が上がれば、どこもみんな解消するのである。福井県でお米の価格のFIT制度をすることはできないのか。 206 ◯福井米戦略課長  国の政策として経営安定対策の中で水稲の価格についても対策等あるし、あとは関連する麦、大豆、ソバ全体で経営一つまとまりとして見た場合にプラス、マイナスの部分を補填するような制度がある。価格を直接補填して操作するというようなことについてはなかなか難しいと認識をしている。 207 ◯小堀委員  初めから無理だと思っていたが。  もう一つ、三方五湖の話になるが、おかげさまで各うなぎ屋はもうかっているが、今度の台風でヒシの被害が出た。大量のヒシが繁茂して、そのヒシが台風と、それから、波とで泥から根が浮いて、あちこちに漂着して、悪臭と漁具にも大変な被害が出た。ウナギ漁というのは筒漁であって、その筒の目印になる竹さおも全部流してしまって、その筒がどこへ行ったか分からない。これはもう大敷の網とは比較にならない、軽微なものかもしれないが、大変なことになっている。  そんな中で、この間から嶺南振興局で農林も土木も一緒になってヒシの除去に努めていただいたところであるが、これを抜本的に最初から対策をしていただきたい。それは、ここの農林だけではないのかもしれないが、部局をわたって対策をしていただきたいと思う。 208 ◯農林水産部長  実はヒシの話についてはちょうど議会中に大きな問題になったので、部長たちが集まる機会があるが、その中でも各部連携してしっかり対策をしていこうという話をしている。 209 ◯小堀委員  ありがとう。  もう一つは、よっぱらいサバが大変なことになっているそうである。出荷できない。これについて何か対策などはあるか。 210 ◯副部長(水産)  よっぱらいサバの養殖については夏場の高水温によって死んだりであるとか、あとは出荷できないというような事態が起こっているということは認識している。現在、水産学術産業拠点、かつみ水産ベースである県立大学、それから、田烏水産、それから、水産試験場等、共同研究を行って、夏場までに大きくするような技術、早めに卵をとって、早めに海に出して、成長させるというような方法の養殖方法を研究したり、それから、安定して夏場を越せるような技術なども開発しているので、それで対応していきたいなというふうに思っている。 211 ◯小堀委員  高水温に対抗するとなると、陸上で大型の養殖池をつくると思うが、そのような構想はできないのであろうか。 212 ◯副部長(水産)  最近、陸上養殖での生産というものが行われているところはある。主としてサーモン類、サケ、マスのサーモン養殖で行われているが、そういう事例について我々としても研究しており、将来的には県内でも陸上養殖の可能性は高いかなというふうに思っているので、今後も情報収集して、県内でできるかどうか考えていきたいと思っている。 213 ◯小堀委員  もう一つは、県立大学には先端増養殖科学科にゲノム解析などをして、新たな種苗をつくろうとしている教授がおられると聞いたが、これもそんなよっぱらいサバなり、サーモンなり、身の分厚いフグで成功されたと聞いているが、そのようなことも研究をされているのか伺う。 214 ◯副部長(水産)  今年から先端増養殖科学科が県立大学に設置されて、いろいろな先生方に来ていただいており、ゲノム解析の専門の先生がいらっしゃるかどうか分からないが、餌の研究をされる先生はいらっしゃるので、そういう方と一緒に効率的な餌のやり方だとか、それから、品質がよくなるような餌の開発などをしていただこうというふうに思っている。 215 ◯松崎委員長  ほかにないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 216 ◯松崎委員長  ないようであるから、所管事務の調査は終結する。            ────────────── 217 ◯松崎委員長分科会長)  以上で、農林水産部関係の審査を終わる。  これで、今回付託を受けた案件の審査は全て終了した。  分科会報告については、私に一任願うとともに、委員会及び分科会の記録作成についても私に一任を願う。  以上で、産業常任委員会及び予算決算特別委員会産業分科会を閉会する。                               ~以  上~                    産業常任委員会 委員長                    予算決算特別委員会産業分科会 分科会長                              松崎 雄城 発言が指定されていません。 Copyright © Fukui Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...